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2018.03.22 村上 有紀
村上建築設計室です。
先日、滋賀県の近江八幡に行ってまりましました。
ヴォーリズ建築が残り瓦が美しい町並みや、
藤森建築「ラコリーナ近江八幡」を見学しました。
歴史ある近江八幡は、
板塀や格子、しっくいなどの素材が並びますが、
美しい風景や町並みをみるとつくづく思うのが、
屋根が風景をつくるということ。
瓦などの材料もそうですが、勾配の向きや角度など、
地場産材・地場設計・地場の技術によって
自然と暗黙のルールができています。
栃木の街並みもそうですが、
連続性がうまれて、その連なりが街の風景になります。
昨今は屋根は景観よりも太陽光発電の「働く屋根」として
注目されています。(特に家づくりの機会においては)
南への斜面を最大限にするために、
近隣の家並みを無視したびっくりする形態もあり、
残念に思うこともあります。
美しい街並みをみることで、個人の「家」の集合が
その土地の財産でもある景観となること。
改めて襟を正す機会となりました。
+++
ラコリーナ近江八幡は、和菓子の老舗「たねや」グループの旗艦店。
土壁を使い、屋根の上にたんぽぽやニラを植えたり、
切り出した木材の曲線をそのままに建築に取り入れたりと、
他には真似のできない建築をつくる建築史家・藤森照信さんの建築です。
↓藤森建築のまとめサイト
https://matome.naver.jp/odai/2139015961027337701
まわりの山並みと一体となり、
広大な敷地が自然の一部、大地の一部となっていました。
軒先は低い方は1mちょっと、高い方も2mちょっとです。
屋根の穿たれたトップライトが内部空間に自然光を取り入れます。
青々とした季節の草屋根はHPからどうぞ。
http://taneya.jp/la_collina/about.html
圧倒的な「屋根」建築を目の当たりにしつつ、
屋根の形態をつくるのは本当に難しい!
密集地だと、建築法規によって規制されることも多いです。
難しいからこそ、気になる屋根。
これからも精進精進、、、と思うのでした。
おまけ。
彦根城にも足を伸ばしました。
この屋根(破風)の連続も圧倒的!
おまけのおまけ
ゆるすぎる「ひこにゃん」、大きな軒下で。。
ハピケン http://hapi-ken.com/
村上建築設計室 http://www.murakami-design.com/
開く、展く、啓く、拓く、ひらく。豊かで楽しく居心地のよい「うちとそとの間」をテーマにしています。