村上建築設計室です。

先日、滋賀県の近江八幡に行ってまりましました。

ヴォーリズ建築が残り瓦が美しい町並みや、

藤森建築「ラコリーナ近江八幡」を見学しました。

 

歴史ある近江八幡は、

板塀や格子、しっくいなどの素材が並びますが、

美しい風景や町並みをみるとつくづく思うのが、

屋根が風景をつくるということ。

 

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瓦などの材料もそうですが、勾配の向きや角度など、

地場産材・地場設計・地場の技術によって

自然と暗黙のルールができています。

 

栃木の街並みもそうですが、

連続性がうまれて、その連なりが街の風景になります。

 

昨今は屋根は景観よりも太陽光発電の「働く屋根」として

注目されています。(特に家づくりの機会においては)

南への斜面を最大限にするために、

近隣の家並みを無視したびっくりする形態もあり、

残念に思うこともあります。

 

美しい街並みをみることで、個人の「家」の集合が

その土地の財産でもある景観となること。

改めて襟を正す機会となりました。

 

+++

 

ラコリーナ近江八幡は、和菓子の老舗「たねや」グループの旗艦店。

土壁を使い、屋根の上にたんぽぽやニラを植えたり、

切り出した木材の曲線をそのままに建築に取り入れたりと、

他には真似のできない建築をつくる建築史家・藤森照信さんの建築です。

↓藤森建築のまとめサイト

https://matome.naver.jp/odai/2139015961027337701

 

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まわりの山並みと一体となり、

広大な敷地が自然の一部、大地の一部となっていました。

軒先は低い方は1mちょっと、高い方も2mちょっとです。

 

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屋根の穿たれたトップライトが内部空間に自然光を取り入れます。

青々とした季節の草屋根はHPからどうぞ。

http://taneya.jp/la_collina/about.html

 

圧倒的な「屋根」建築を目の当たりにしつつ、

屋根の形態をつくるのは本当に難しい!

密集地だと、建築法規によって規制されることも多いです。

難しいからこそ、気になる屋根。

これからも精進精進、、、と思うのでした。

 

おまけ。

彦根城にも足を伸ばしました。

この屋根(破風)の連続も圧倒的!

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おまけのおまけ

ゆるすぎる「ひこにゃん」、大きな軒下で。。

無題

 

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