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ひらくとつなぐ

2025.10.06 村上 有紀

ひらく設計舎の村上です。
2023年に屋号を変えて事務所登録してから、
まだホームページがないのですが、
現在進行形で打合せ中です。


自分自身での方針が定まらなかったり、
将来像があやふやだったり、
依頼をしているTさんには、ご面倒をおかけしています。

その打合せの中で屋号の「ひらく」と「つながる」という
言葉について深堀りする機会がありました。
私のメモの中に「ひらく」と「つながる」が同じような意味合いで
使われていることが多く「ひらくとつながるは同じこと?」という
質問をいただいて、改めて考えてみると…

同じようで同じでない。でも、同じ延長線上にある。

住宅は社会的な要素でもあるので、個人のものではあるけれど、
つくる人はもちろん、住む人にも、
その広がりのイメージはもってほしいなと思います。
家の外には、隣人がいて、街があって、その関わりで成り立っている、
という感覚です。

ひらく塩梅によって関わり方もコントロールできる。
それが、いい住まいの機能の一つだと思います。

昔からの日本の住まいや住まい方は、
この塩梅コントロールがしやすくなっていました。
縁側や土間、濡れ縁のような半屋外空間・中間領域。

上手にひらくことができる住まいをつくることで、
上手につながることができる。

じぶんにとっては、そんな意味合いで二つの言葉を使っていたようです。
このところ、マンションリフォームの仕事が続いています。

戸建て住宅のあり方とはちがった器の在り方に、
いつもと違う視点と思考をもらっています。

ひらく設計舎

ハピケン https://hapi-ken.com/


壁は閉じているけれど、雨に濡れないように、庇が守っている。
これも、「ひらいているかたち」に見えてきます。
(根津美術館のアプローチ)