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2016.04.28 山形 誠
山形建築研究所、山形です。
なにげなく現場に置かれていますが、どうやらこの道具は高価なものらしい・・・。
もっとも、道具が良いからといって腕が良いとは限りませんが、腕が良い職人は道具を厳選しているのもまた事実。
ここは後者と捉えて造作に期待・・・と、大工・某氏(お父さん)にプレッシャーを。(^^)v
杉フローリングを張り、後を追いかけるようにして養生板(写真右下に立てかけられている板)でキズ防止の養生をされるためにしばらく見ることはできなくなります。
当然、この時期からは『土足厳禁』となります。
無垢材(特に杉・ヒノキなどの針葉樹)は製材の関係から、樹芯の周りを取り巻く赤っぽい部分の「芯材」と(その色合いから「赤身」と呼ばれます。)
それに対し、外側の白っぽい部分を「辺材」または「白太」と呼ばれる部分があります。・・・赤み、トロなどマグロのようですが←ちょっと脱線。(-_-;)
この赤身(芯材)と白太(辺材)が混在している板などを源平といいます。源平という言葉は、昔、源氏が白旗、平家が赤旗を掲げて戦ったことに由来しているようです。
白太部分は、木の表面を守っている外周部分なだけに、無節の美しい白材は、あまり多く採取できず希少品として珍重されます。
一方、赤身部分は、木の部分で一番耐朽性が高く、色合いも美しいので、高級材として扱われ、木の性質上、節が出やすい芯に近い部分から採取されるため、無節の物は希少価値の高い最高級品として重宝されます。
基本的に杉・ヒノキ材は赤と白が混在する『源平』となります。どちらか一方だけを揃えようとするとコストアップということになります。(希少なものだけにしようとすれば当然のことです。)
そこで、現場に搬入された材料を選別して、赤と白が混在しないように振り分けてから床張りをすすめていきます。(まあ、これが結構と時間がかかることなんですが・・・)
建築家は優れた人間観察家でなければならない