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2015.11.07 山形 誠
こんにちは、山形建築研究所の山形です。
今日は着々と工事が進行している現場へと・・・いよいよ大工工事が本格的に始まった現場では定例打合せも始まります。
屋根下地が完了して青空の下、板金工事が進んでいます。
パッシブデザインといえば、屋根素材の色にはいつも悩むところ。
夏の日射による熱負荷を考えると屋根の色はできるだけ明るい色彩、ガルバリウム鋼板(※↓)なら無塗装素地のアルミシルバー色が最も光=熱を反射して好ましいわけですが
シルバーはご近所さんから「眩しい」とクレームになりがち。
特に今回の現場の様に北側屋根勾配が6寸勾配となってるのでなおさらです。
かといって塗料での明るい=ぼやけた色調は、外壁の色を黒系と決めているこの計画では、どうも似合いそうもない。でも屋根まで黒色はやっぱり夏暑い!
※ ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは米国のベスレヘムスチール社で開発されたアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板で、メッキ組成はアルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%からなり
アルミニウムの長期耐久性と耐熱性と共に亜鉛の持つガルバニックアクション(犠牲防食作用)も合わせ持つため、使用環境にもよるものの亜鉛メッキ鋼板の3~6倍の耐久性を持つ表面処理鋼板。
・・・大同鋼板(株)カタログから要約引用・・・
そこで今回、住まい手ともご相談して採用したのが、サンプル(日新製鋼:月星GL)では「銀黒」という名前になっていますが
濃い目のグレーにメタリック粉が入ったいわばメタリックグレー色。
これなら塗膜に含まれるメタリック粉がある程度は日射取得を抑えてくれて黒色よりも熱くならず
さらに加えてご近所さんから「眩しい」と言われる事もないだろう・・・そんな風に考えての屋根の色でした。
そんな屋根の下では、棟梁と手伝いの大工職方により、北側屋根面のトップライト取付が進行中です。
で、ここからはオマケ・・・定例打合せが始まると出掛けた先で楽しみなのがお昼ごはん。(^^)v
帰り道で立ち寄った鹿沼市千度の蕎麦屋。『露伴』 細切り角の立った美味しい蕎麦でした。(^^
栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン
http://hapi-ken.com
建築家は優れた人間観察家でなければならない