ハピケンメンバーで行った「建築批評」というイベントの日替わりレポート第4弾!

すばらしい建築の空間体験というと、訪れたその瞬間に、ときにざわつくような、心安らぐような、あるいは、しみじみかみしめるような、そんな瞬間的な体験が思い浮かびます。その空間にいる「いまここの体験」そのものです。

一方で、特に「住宅」は、毎日・毎秒の「いまここ」の積み重ね・連続であり、ながい時間をかけてじっくりと空間体験する建築です。それは、住む人の喜怒哀楽をつつみ、成長を見守り、一緒に年を重ねていく、そんな時間軸が存在します。

今回の建築のテーマはそんな時間軸にフォーカス。家族の変化や社会の変化、環境の変化などにアプローチするものでした。同じ敷地に、同じ家族設定、それに「「5年後、10年後、15年後。暮らしの変化に呼応する」というお題を与えられた私たちメンバー6人。それぞれの考え方がダイレクトに表れた、実に、面白い企画でした。

リアルなクライアントではないため、それぞれの考えや大事にしていることがコンセプチュアルに尖っていて、それぞれになるほどな―と思ったり、質疑応答からでたキーワードでさらなるディスカッションが盛り上がったり。メンバーの新たな一面も見たような、そんな時間となりました。ハピケンの強み、というか、おもしろみ、というのは、6人の「たいせつなこと」がそれぞれにあることかもしれません。

ちなみに、私は「家を街にひらきながら住む」ということがやりたかったこと。
ただ、「ひらく」といっても、私が気になっていたり、大切にしたいことのもうひとつは「働く」と「住む」の良い関係を作ることだったのだな。と話しながら思ったのでした。

ハピケンモデルハウスでは、この展示を常設でご覧いただけます。ぜひご覧になってほしいなぁ!

ということで、ハピケンではツキイチでミニレクチャーや相談会を行っています。
6月17日(土)は村上が担当しますのでまたこちらでお知らせいたします!

ひらく設計舎 村上有紀

ハピケン hapi-ken.com