こんにちは、村上建築設計室です。

ワタクシ、住宅設計をやりつつ「家事セラピスト」という活動もしています。

住宅設計が暮らしに合わせた「器」をつくる仕事だとすれば、

家事セラピストの仕事は、

住む人が「暮らしをつくる」手伝いをする。そんな仕事です。

家のコトは生きるコト

「暮らしをつくる」とはどういうことか。

私たちの暮らしは、あまりにも多様でひとそれぞれ。

設計の時に要望と暮らしぶりを聞くと、

「へぇ~○○さんはそんな習慣があるんだ~!」

と驚かされたり、感心したり。

私は、ヒアリングの時に自分の暮らしの話もするので、

お客さんも同じように思っているかもしれません。

「へぇ~、村上さんて想像以上にズボラなんだ~!」 とかね。

つまり、暮らしというものには「正解がない」。

だからこそ、時に不安にもなるし、高いレベルを求めがち。

暮らしには正解はないけれど、

「自分が気持ちいい」あるいは、「家族が暮らしやすい」という

という基準での納得解はあるものです。

その「納得解」を探すためのお手伝いをしています。

家事がうまくまわらない、たまってしまう原因は何だろう。

なんとかまわしているのに、心のモヤモヤは何だろう。

片づけができない私に自己嫌悪してしまう。

子どもにお手伝いさせたいけれど、うまくいかない。

そんな思いを持つ方には、家族との関係に目を向けてもらったり、

暮らし全体や、あるいは、自分の過去や未来にまで思いをむけて、

俯瞰してみてもらいます。

自分の、そして、家族の「納得解」がみつけられると、

暮らしはとっても大らかなものになります。

そんなことを伝えたり、

納得解を見つけるサポートをするのが家事セラピストです。

この考え方は、設計者としての私にもとても力をくれたと思います。

自分だけの経験によらない視点をもらい、

日々の暮らしの面白さを教えてもらい、

お客さんの暮らしへの興味が増し、

暮らしの器を設計することが本当に楽しくなりました。

家のコトは生きるコト

家事セラピストを養成したのは、家事塾の辰巳渚です。

ニュースでご覧になった方も多いかと思いますが、

先週、52歳の若さで急逝しました。

悲しくてさびしくて切ない限りですが、

その哲学は、私たち、次世代へ。

私が「ハピイエ塾」でお伝えしている片づけの話も、

辰巳渚ゆずりの暮らしの哲学です。

家のコトは生きるコト

今日は、ちょっとしんみりとした投稿になりましたが、

少しでも多くの人に、辰巳渚の哲学を知ってほしいと、

そんな思いでのご紹介でした。

村上建築設計室 http://www.murakami-design.com/

栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン http://hapi-ken.com/

7月10日からはハピケン展!!!@宇都宮南図書館

ハピイエ塾の予約も受け付け中!