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高気密高断熱…当然やるけど…

2024.07.22 佐藤 大介

創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。

R6.7.21(日)[晴れ]


本日は休み…
家の事をしながらのんびり…ようやく購入したヤカンにて珈琲時間。
ようやく…とは、我が家にはヤカンが何年も無く、小さな鍋でお湯を沸かしておりましたが、珈琲を落とすのが難儀でベストな一品を探しておりました。

一仕事を終えての日曜の午後、いいものですね。


珈琲を飲みながら愛車を眺めていて、“全然これっぽっちも省エネではないな〜”っと…

 “地球沸騰時代” なんて、とんでもない言葉を昨年あたりより耳にするようになりました。本日も暑いですが、昨今の気温をみるとその通りだと思わざるを得ないです。夜も気温が下がらず朝から暑いので、どの家もエアコンを連続運転する。そうしなければ体調を崩しかねない気温。そしてその連続運転するエアコンの室外機から熱が放たれ、また地球を暑くする。地球沸騰がますます加速して行くのか…そんな事を今朝ゴミを外に出した時に感じました。

 私も意匠と性能の両立した住まい…なんて概念を掲げた住宅設計者として、省エネで高気密高断熱住宅を設計する事は当然の役割で使命と考えてます。そうする理由は、「使うエネルギーを少なくできれば地球沸騰防止に貢献できるから」というより、「安価な光熱費で快適に暮らしたい」からが先です。これから先の世の中、エネルギーの高騰はあっても値下がりは無く、その反面、地球沸騰は進んで行くのかと考えると、消費の少ない建物で生活しなければ、どんどん光熱費貧乏になって行くのだと思います。

 その一方で、“地球沸騰”や“省エネ”をいつもいつも考え生活していくのは窮屈で楽しくないとも思っていて、好きな事、好きな物に囲まれ生きて生きたいと思ってます。“面倒で手の掛かる”からこそ愛らしく愛おしくなる事があったりします。それが省エネで無かったとしてもそれを選択することがあって、高揚してしまう事ってありますよね。理由なんて何だってよくて“心躍る”ってやつでしょうか。


私の場合、省エネ高気密高断熱住宅を設計している一方で“省エネ”とはかけ離れた車に乗ってます。

[2002年/ハイラックス/エクストラキャブ]

中古で購入し愛車として15年、ガソリン車で燃費は10km/Lほどと全然省エネにはなりませんが、お気に入りの1台で、私を上げてくれるアイテムの一つです。

そうゆう一品ってありませんか?

そこで一つ、こんな省エネもありかと。
お気に入りを手に入れ、それを大切に長く愛用する。長く愛用する事は、廃棄コストや生産コストからするとある意味、省エネになる。かつそれを所持し使用する事で高揚し心も豊かになる。そんな省エネもいいですよね。安いからと購入し愛着も無くすぐ廃棄するのが一番良くないのではないでしょうか。

何よりお気に入りに囲まれた生活が、ひびの生活を豊かにしてくれると思います。



道具やツールで気持ちが高揚するのだから“住まい”が占めるウエイトは大きいものです。
高気密高断熱、耐震等級、当然必要で当然その性能も確保しますが、住まいってそれだけじゃないですよね。是非お気に入りの住まいで家族との大切な時間を過ごしたいですね。

意匠も性能もどちらも必要で大切な要素ではないでしょうか。


house-ST-C


2017年竣工のヴィンテージハウス
約90年前の歯科医院を住宅にコンバージョン。
90年前の建物だって趣はそのままに性能向上が可能です。


現場報告
インナーガレージのある住まい house-KH では、瑕疵保険の配筋検査が完了し、コンクリート打設の順番待ち。建物形状がやや変形なこと、2台分のガレージがあること、耐震等級3性能なことで、住宅基礎では過去1の鉄筋量になりました。

[地中梁の配筋]
[ガレージ部分の配筋]

週明けコンクリート打設を行います。


意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
https://souemon.net