先月、大宰府天満宮に行く機会がありました。

本殿は桧皮葺屋根の落ち着いた佇まい。

流れるようなかたちと、苔むした檜皮の屋根が背景に映えていました。

境内には大きな樹(クスノキとのこと)が沢山茂っていましたが、

大宰府天満宮全体が天神の森として、随所に木を守る建築的工夫がされていました。

よくぞここまで!!とピッタリにデッキ材が敷かれている根元。

根をしっかり守ってくれているんですね。

そして、これは建物を建てる時からの工夫。

幹を通すための穴を開けて屋根をつくったのですね。

こちらは、楼門の屋根の軒裏。

古建築をみるといつも口を開けてみてしまうのですが、

一見装飾のような「組物」といわれ部材。

複雑な形状だけど、上手に力の流れを伝える役割があり面白いです。

深い軒を支えるための日本建築の美しさですね。

日本の建築は屋根が特徴。

屋根の連なる風景美があちこちにあります。

いまの町並みでも屋根がカッコよい住まいはカッコイイ。

でも、むずかしい。

だからやっぱり実際に見たり、スケッチしたりの勉強ですね。

ちなみに、密集地だと、敷地の制約から軒を出せないこともしばしば。

「中途半端に出すよりも、軒なし」という選択も多いです。

おまけに太宰府の狛犬。

目がくりくりでかわいい(´∀`)

村上建築設計室 http://www.murakami-design.com/

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