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<デザイン>すること

2017.03.18 山形 誠

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山形建築研究所、山形です。

窓辺に飾った菜の花が春を感じさせてくれるようになりましたね。

『暑さ寒さも・・・』なんていいますが、ことわざの通り余寒も少しづつ和らいできて、なんとなく春の予感!といったところ。←オヤジギャグ。(ヘヘッ)

 

写真と話題がつながりませんが、今日のテーマは『デザインするって、どんなこと?』

設計と言うから難しいと思ったら間違い。デザインと言うからカッコイイと思ったら大間違い。設計とは、何かしたい人のために、しやすい空間をつくってあげることです。

でも、言葉では簡単に聞こえるこの作業が、実はとても奥が深いのです。

デザインという言葉の語源を調べてみると、ラテン語で『計画を記号に表すこと』です。

もう少し調べてみると『要求を検討・調整するして設計・造形すること』

まあ、、『整理する』、『まとめる』と云ったところでしょうか。

デザインをするという事はすなわち、バラバラな条件をひとつの方向にまとめるという事です。

 

収集と分析

『何かをしたい』とはどういうことなのかを調べ、それを分析することから始めます。何かをするとき、人はどういう気持ちで、どんな行動をするのか。

そのときに必要な空間の大きさはどれくらい必要か、そしてその空間の明るさは、あるいは暗いほうがよいのか、材料は何がよいのか、等など資料を収集し、分析する事から始めます。

 

コンセプト

次に、コンセプトを明確にする。肩肘張って難しく考えるほどの事ではないのですが、まず、『こんな空間が欲しい』と思うことが全ての始まりです。

どんな生活がしたいか、そのためにはどんな空間が必要かということを考えることです。

 

まとめる

その次は、コンセプトに従ってモノをまとめ上げる作業。

それぞれの空間の要求する寸法はどのくらいか、どのような構造がよいか、設備的な要求はどのようなものか、そしてその設備に必要なスペースはどれくらいか。

どんな材料でどのように仕上ていくか、等など。このときにコンセプトが明確であればあるほど空間のイメージがしっかりと確立されます。

 

図面を描く

設計者にとって図面は建築の言語です。練り上げた構想を、建築で通用する言葉に置き換えていきます。

正しい言葉を使って図面を正しく書かない限り設計者の意図は正しく伝わりません。

平面図、立面図、断面図が建築の基本図面です。これらの図面をバラバラにあつかうのではなく、総合的に見ることが重要です。

 

伝える

プレゼンテーションの語源はプレゼントで、贈る、贈呈する、提出するという意味を持っています。

だから、中途半端に仕上がった図面を提出してしまうと、プレゼントの効果は半減してしまいます。

設計意図を効果的に伝える事がプレゼンテーションテクニックといえます。

 

これらの事を形にしておこなう事が『デザイン』することです。

 

 

栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン
http://hapi-ken.com

 

山形建築研究所