BLOG
01.
ABOUT US / SYSTEM
02.
CONCEPT
03.
ARCHITECT’S INTRODUCTION
04.
WORKS
BLOG
2017.03.01 村上 有紀
こんにちは、村上建築設計室です。
今日は先日お引き渡しをした住宅の子どもスペースをご紹介します。
これまでも子育て世代の住宅では、小さな子ども部屋を設計してまいりましたが、
今回の住宅は、最小です^^!
東京都北区の木密地域(木造住宅が密集する地域)に建つ、いわゆる狭小住宅は、
4人のお子さん(女の子2人、男の子2人)が育つ場となります。
手前の広いスペースは下のお子さん2人(0歳、4歳)のあそび場、
奥の2つのドアの向うが上のお子さん2人の机とベッドのスペースです。
造り付けの2段ベッドがある壁とドアの上部はつなげてゆるやかにつながりつつ、
少しでも奥行や広がりを感じるようにしています。
小ぶりな学習机が搬入できるように、ドアの寸法は細かく調整し、
部屋を仕切る二段ベッドの巾と動線もお互いにギリギリの寸法を割り出しています。
ベッドの上段を使う部屋はこんな感じです。
頭上から柔らかな光が入ってきて、とてもよい気持ち。
反対側の下段のスペースは、落ち着いたベッドまわりとなりました。
こちらは女の子が使う予定です。
設計の時には、ベッドがベンチ代わりにもなって、
お友達とおしゃべりするようなイメージをお母さんと話していました。
2人の子どもたちも、このスペースで寝るのをとても楽しみにしてくれていたとか。
うれしい限りです。
***
ところで、この住宅のあるエリア(木密地域)ですが、道路も混み入っているため
地震など災害時の火災被害が懸念されている「新防火地域」です。
新防火地域の木造住宅では、柱や梁という構造上大切な部材を、
強化石膏ボードでくるまなければいけません。
子どもの空間には、なるべく木の質感を味わうべく、木の柱・梁を表したい!
という希望があったのですが、今回は断念したのでした。
(法規を守りつつ現しにする方法もあるのですが、
今回はコストや施工上のバランスを優先しました)
***
私が育ったようなゆったりとした土地と、東京下町の密集地と、
それぞれ出来上がる形は違ってきますが、そのプロセスはおなじです。
子ども達にどんなふうに育ってほしいか、どんな空間体験をしてほしいか、
まさにご家族のビジョンがあらわれる家づくり。
「〇〇畳」とか「〇部屋」という数字や文字だけでない、
そのご家族ならではの提案ができれば、思っています。
子どもの育ちを見守る家なら 村上建築設計室
http://www.murakami-design.com/
埼玉・栃木でハッピーな家をつくるなら ハピケン
開く、展く、啓く、拓く、ひらく。豊かで楽しく居心地のよい「うちとそとの間」をテーマにしています。