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2016.01.21 村上 有紀
こんにちは、村上建築設計室です。
今日は、暮らしの中の「からだの動き」についてです。
戦後の暮らしは、家電製品の発達とともに大きく変化してきました。
それこそ、冷蔵庫・掃除機・洗濯機・炊飯器にはじまり、いまでは食洗機や、お掃除ロボット、などなど。
そのことで、精神的にも身体的にも、ラクになっていることは、本当にありがたい限りですが、
身体の使い方は、昔とはずいぶん違ったものになっていると思います。
同時に、細かいところですが、住まいに使われる金物もずいぶん変わってきました。
とくに、高齢期の住まいでの配慮「バリアフリー」や、誰もが使いやすい配慮「ユニバーサルデザイン」が
一般家庭でも実践されるようになってから、たとえば、水道の蛇口水栓、ドアノブのような
「手首のひねり動作と必要とする金物」が住まいから少なくなってきます。
蛇口は水栓レバーに、ドアノブはレバーハンドルに変わってきています。
さらには、カギの開け閉めも、最近はカードキーの割合も増えているようで。
以前、子どもの発達に関わる方とお話をしたのですが、
給食の配膳などで、しゃもじやお玉をうまく使えない子どもが少なからずいるのだとか。
お皿やお茶碗に「よそう」という動きには、手首を上手に返す動きが必要です。
普段の生活でその動きが少なくなったために、うまくできない。
だから、手首を動かすような運動を意識的に取り入れているとのことでした。
なるほど。
思えば、エアコンの前の扇風機の前の「うちわ」の時代ならば、
おそらく、夏は毎日、手首をぐるんぐるんひねりながら涼を得ていたでしょうから(笑)、
毎日の生活で体の動きが鍛えられていたことは、よくわかります。
逆を言えば、「ごはんをよそう」というようなお手伝いを通しても、
子どものからだの動きの発達に、働きかけることができるということですね。
ということで、我が子にはじゃんじゃんお手伝いをしてもらおう(笑)!という結論です^m^
子どもの育ちを見守る家なら
村上建築設計室 http://www.murakami-design.com/
栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン http://hapi-ken.com/
追伸。
ブログ用に写真を撮ろうと思っても、蛇口もドアノブも身近にみつからず(驚)
フリー写真を拝借しました。感謝!
蛇口写真:https://pixabay.com/
ドアノブ写真:http://01.gatag.net/0011321-free-photo/
開く、展く、啓く、拓く、ひらく。豊かで楽しく居心地のよい「うちとそとの間」をテーマにしています。