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木のキッチン

2025.07.28 村上 有紀

ひらく設計舎の村上です。

木の家の「木のキッチン」です。
20年くらい前、「キッチン」をテーマにした、家づくりの本や雑誌の特集が
多く組まれていたのを覚えています。
キッチンを「住宅設備」ではなく、リビングやダイニングと一体に考えて、
住まい手の「好き」を詰め込んだり、家族の形を具現化したり。
システムキッチンだけでない選択肢が増えた、そんな時代の印象です。

とても記憶に残っているのは、「リビングキッチン」特集の表紙に使われていた
天板にダイニングテーブルと一体化した「耳付きの一枚板」を使ったキッチンの写真。
迫力があるのと、住まい手の愛着が感じられてとても素敵な風景でした。


その後、天板が木のキッチンを何度かご提案していますが、
お施主さんの悩みどころは「水まわりの天板に木を使って大丈夫?」というもの。
確かに、一生活者としては私も気になるところ。
オイル塗装でメンテナンスしながら育てていくのもいいけれど…と。

こちらの木のキッチンでは、木製食器にも使われているガラス塗料で仕上げています。
木製食器も扱っているお施主さんからおしえてもらいましたが、
木の風合いや呼吸はそのままに、撥水効果はしっかり。

※調べてみたら、Amazonにありました。2004年の出版、遠い目になります。

栃木県の設計事務所集団ハピケン