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森とつながる家 木の塩梅

2025.07.07 村上 有紀

前回につづいての、森林認証材を使った木の家です。
建て主さんが森(山)の仕事をしている方のため、柱・梁の構造材を見せる「真壁」という作り方で、仕上げ材としての木の面積も多めです。

木の家の構造は、とても美しいので、梁を見せたり、柱を見せたりということは
よくやっていますが、真壁は初めて。また、羽目板をここまで壁・天井に使うのも初めてでした。

木の面積と壁の面積との割合については、それぞれ設計者の好みがあるように思います。
また、使う材の特徴や性格によっても、その材を見せるのか隠すのか、その塩梅を、
図面を書きながら考えるのも、難しくも楽しいプロセスです。

山主さんや製材にかかわる方の「手塩にかけて育てた良質な材をなるべく見せてほしい!」
という気持ちもわかります。
逆に、壁という余白があるから木の美しさが引き立つ、そんな思いもあるので、
図面を書いて完成するときまで、結構ドキドキします。


こちら、埼玉の飯能の山でとれる「西川材」のショールームも兼ねるため、
構造材・仕上げ材・家具材として杉・ヒノキをふんだんに。

もともとは、材のグレードもいろいろな種類をつかいましょう、という意図があったのですが、
ふたを開けてみれば、日ごろお仕事を一緒にされている山主さんや材木やさんの
「オーナーさんのためなら!」
という気持ちがあつまり、無節の材がふんだんに、の仕上がりとなりました。