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2023.11.16 村上 有紀
2023年12月3日に宇都宮市・亀田屋にて、
わたしたちが考える住まいのエンリッチメントを
お話しする展示会を開催します。
当日は、全国で子育て講演会、講座を開催し、
2022年書籍「見えない学力が身につく勉強よりお手伝い」(セルバ出版)を
出版された粂井優子さんをお招きし、
「住まい」と「暮らし」のエンリッチメントを皆様にお届けいたします。
わたしが考える「住まい」「暮らし」のエンリッチメントは、「一緒につくる」ことです。
住まい手は暮らしのプロ。わたしはの家づくり(設計)のプロ。
家づくりはプロとプロの共同プロジェクト、お互いの相乗効果がうまれます。
家づくりのプロである私は、暮らしのことをヒアリングします。
どうして家をつくりたいのか、どんなことに幸せを感じるのか、
好きな家事は?嫌いな家事は?
「いえいえ、わたしは普通です。」
はじめはそんな答えが返ってくる方でも、実は結構あるんです、
「へぇ~!」と思うような暮らしぶりが。
確かに人の生活はだいたい似たような「ふつう」もあります。
寝て、起きて、働いて、遊んで、笑って泣いて…暮らしを営む基本が7割くらい。
でも、3割くらいは、ご家族ならではの暮らし方があって、
これからこんな人生を送りたいという未来への展望があるもの。
家事のしかただって十人十色で、しかも正解がない。
だからこそ、暮らしのプロである住み手の方には、
これらの情報をしっかりと伝えるミッションがあります。
それに対して、私たちは、家の形でこたえます。
「幸せ」や「ここちよさ」や「すっきり」という抽象的なゴールに対して、
どのような具体的なかたちがふさわしいのかを考え、提案します。
たとえば、「自然を感じたい」というリクエストにも、多様な形があります。
庭のかたち、窓のかたち、光のかたち、自然素材などなど。
この、形のストックに関しては、設計者のほうが引き出しが多い。
例えば、建築学生時代から私たちは建築をみたり調べたりという「建築分析」を通して、
形の引き出しを増やしてきました。今も、建築を見て感じて考えるのが大好きです。
具体的な空間を通して、「気持ちいい」「カッコいい」「くつろぐ」「ワクワクする」という、
抽象的な感覚の所以(寸法や色や質感)を記憶し、記録しているのです。
この引き出しを駆使して、「住む人が幸せになるかたち」を提案するのが、
具現化のプロである設計者のミッションです。
住まい手と設計者の共同プロジェクトは
定年を機に単身赴任先から帰ってくるタイミングでの建て替えです。
準備期間がたっぷりあったご夫婦は展示場大好き。ショールーム大好き。
はじめてお会いした時にはプリント数枚にわたる要望書ができていました。
そこには具体的な室名・数値・広さ・機能・設備のスペックがズラリと並んでいました。
いわば、各ハウスメーカーの宣伝文が並んだような要望書。
優先順位もわからず、そもそもどんな暮らしをしたいのかが見えてきません。
そこで、まずは「家」「暮らし」という、
ちょっとだけ抽象的な言葉をもとに思い浮かぶ言葉を書いてもらい、
それを基にヒアリングをはじめました。
ご主人の中にでてきた「近隣関係」という言葉が気になり、きいてみると…
「子供が小さい頃はご近所さんと持ち寄り飲み会をしていて、とても楽しかった。 単身赴任で疎遠になってしまったけど、定年になって戻ったら、また復活したいの。 でも、この辺のひとは玄関からどうぞ、っていうと遠慮するから、 縁側みたいな土間から入れるといいでしょう。」
あら、なんて素敵なセカンドライフの暮らしの風景!
ふと、最初の要望リストを見てみると、
・土間が欲しい(観葉植物を置く)
と書いてありました。
「えぇ!この土間ってそのための土間だったの!」
わたしのなかの土間イメージはガラリと変わってしまいました。
観葉植物のための土間、人とのコミュニケーションのための土間、
同じ土間でも、かたちも意味も全然違うのです。
「一緒につくる」ことで生まれる相乗効果が、家づくりのエンリッチメントにつながる。
そんな手ごたえを感じられる家づくりを目指しています。
12月3日は亀田屋さんにて、5人の建築士が考えるそれぞれのエンリッチメントを
一緒に感じてください。
日時 12月3日(日)
13:00 ハピケン紹介
13:30 暮らしのお話し
「最高のチームはやっぱ家族だ!」粂井優子
14:30 ワークショップ
建築家と一緒に本当の暮らしたい家を考えましょう
会場 亀田屋 栃木県宇都宮市川田町432
駐車場あり
ハピケン展 winter 「住まい」と「暮らし」のエンリッチメント
URL:https://hapi-ken.com/hapi-ken2023_winter
開く、展く、啓く、拓く、ひらく。豊かで楽しく居心地のよい「うちとそとの間」をテーマにしています。