村上建築設計室です。
先日、『脱住宅』という本を書かれた
建築家の山本理顕さんと仲俊治さんの話を聞く機会がありました。
山本さんの著書は学生時代から影響を受けていました。
家族のあり方や社会環境など、
住宅をちょっと俯瞰したところから見る視点が面白く、
その考え方が形に落とし込んでいるのがまた面白いのでした。
(面白いなんて安易な表現でごめんなさい)
このタイトル『脱住宅』は、脱・居住専用住宅 という趣旨です。
戦後からこれまでの住宅の形は、個人の生活に偏り、閉じた作りです。
外部から生活の様子はわからない。
昔の住まいの多くは、商家も農家も「ミセ」や「土間」という仕事の場と、
住まいとが一体となっていました。
そのような住まいの在り方に戻していこう、というのも著書のお二人が言いたいこと。
職住一体、なおかつ、近隣の人同士が自然とつながるような、
そんな住まいをつくっています。
「家開き」そんなオープンマインドな住まい方ができたら、
街並みも変わっていきそうです。
さらなる研究テーマです。
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