山形建築研究所、山形です。
昨日は穀物乾燥施設の鉄骨製品検査で宇都宮市ゆいの杜にある豊鉄工建設の鉄骨工場へ。
鉄骨の様子をぜひ見てみたい!という建築主、建築施工会社である晋豊建設の現場代理人(ベテランさんと新人君の2名)そして私での製品検査&工場見学となりました。

以前は「鉄骨原寸検査」といって、設計図で1/100、1/30などの縮尺で描かれている構造図を原寸大で書き直し各部の納まりなどを
チェックする検査がありましたが、最近では工場でもCAD化が進んで原寸図を引くこともなくなってきています。

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柱や梁などの製品精度の検査、管理許容範囲を超えた製品は無く製品精度検査は合格。
鉄骨は溶接することで1カ所当り1.0~1.5ミリ程度縮んでしまいます、そのために製品を切断する際には、縮みシロを勘案し加工します。
その数値は、材料の厚さや溶接長さ、気温などによる鉄工所独自のデータがあったりするようですが、最終的な判断は職人の『勘』が頼りになるそうです。

 

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鉄骨柱脚部のベースプレート裏面には「匠」の文字が?・・・決して、○○の匠が製作している訳じゃなく事業主体の名称の一部です。(^^ゞ

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完成した溶接の仕口、溶接ビード… 目視検査合格! なかなかのビードです。 以上写真は全てGR DIGITAL Ⅳ

そして目視検査ではわからない溶接部分の検査、超音波探傷検査。第三者検査機関からの報告と製品の抜き打ち検査も行い無事に合格。
来週からは、いよいよ建て方が始まる穀物乾燥施設の現場です。

 

 

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