親子の大工職による木工事が、いよいよ大詰め…といった<南宇都宮のすまい> 昨日は寡黙な棟梁(お父さん)と現場で詳細確認の打合せ。

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キッチンカウンター笠木の<留め>納まり。2つの部材が45度に取りあうことを留めといいます。
窓枠や額縁などを45度の接合線だけをそのまま見せて納めること。幅広材を<留め>で納めるのは難しい細工であり、後で留めの内側部分に隙間が出来やすい。
隙間が出来ることを嫌って、ほぞの組み方に工夫をしたりしますが透かないようにするのは難しく完全な乾燥材を使うことが良いようです。

 

 

 
 

工事が大詰めといったところで、なんですが、リフォームと最近良く耳にするリノベーションの違いってどんなところなのでしょうか?
住まい等を改修することを規模や内容によって「増改築」や「営繕」と呼んでいました。その後、これらを表す言葉として「リフォーム」が使われるようになりました。
リフォームとリノベーション、同じような意味に感じるけど、具体的に何が違うのと思われる方が多いのではないでしょうか。

そこでちょっと調べてみると…
「リフォーム」は、古くなった設備や内装を新しくしたり、間取りを変えたりすることを指し、「住まいの改修」全般を表す言葉として最もよく使われています。
ちょっとしたクロスの張り替えや、古くなった設備の取替えから大がかりな改修や増築まで何でも「リフォーム」と呼ばれていますが
どちらかというと、老朽化したものを新築の状態に戻すというニュアンスで使われることが多いようです。

一方「リノベーション」は、古い建物のよさを活かしながら、給排水、電気などの設備も全面的に新しくし、断熱性や耐震性などの性能を新築時以上に向上させたり
住まい手の好みのデザインや間取りに変えたりすることにより、住まいに「新たな付加価値」を生み出す手法としてよく使われます。
最近、住宅購入の新しい手法として、中古マンションや一戸建てを購入し、大がかりな改修を行うことを総称して「リノベーション」と呼ぶようになってきています。
建物の用途を変更する場合には「コンバージョン」と呼んだりしますが「リノベーション」の範囲のなかに含まれるようです。

ちなみに、『reform』という言葉は和製英語であり、英語圏では『renovation』もしくは『remodel』が使われているとのことです。
言葉の使い分けは曖昧で、横文字にすることでさらにややこしくしてしまうことで明確な線引きは出来ていないようですが、名前が持つイメージっていうのもあります。
でも、大切なことは現状の住まいのことををきちんととらえて、機能や性能、そしてコストなどを考え、すまい手の要望を反映しながら、どのように『組直し』をしていくのかということ。
なので、名前にあまり深い意味は無いと考えていますが・・・どうでしょうか?

 

 

栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン
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