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紀尾井聖堂と内藤廣と手帳と・・・

2025.08.24 山形 誠

昨日、東京は四谷・紀尾井町にある<紀尾井清堂(きおいせいどう)>で開催中の「建築家・内藤廣~なんでも手帳と思考のスケッチin紀尾井清堂」を観てきたという話題

写真は全てGRⅢx 適宜トリミング

1985年からありふれた市販の手帳に情報を詰め込んできたという、40年分の手帳が3階から5階のフロアに展示され、1階のエントランスのフロアには「東日本大震災への鎮魂」をテーマした制作展示があります


【18800 pieces 2012.6.13】2012年当時の被災者の数を18,800個のガラスピースとして製作し丁寧に敷き詰めたインスタレーション

【25673 dot 2011.5.1 NAITO】発災から約二か月後、亡くなられた方と行方不明者の方が25,673人という記事から、内藤氏が赤ペンで25,673のドットを打ち続けたもの

そして、午後は渋谷ストリームホールで開催されている「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘in渋谷」へ


ホール4階には学生時代から代表作まで、5階には近年作とUnBuilt(現実にいたらなかった)、6階には都市の対比:渋谷と益田という異なる都市をテーマにした模型と映像作品の展示というように、それぞれのテーマで模型や図面の展示が行われています

茨城県天心記念五浦美術館〔1997〕の模型 現地で観ることのできない海側からのアングル


紀尾井清堂のカット模型

模型の左側からガラスウォールを見上げて


手帳(手の内)を観てからと云うのは、もしかすると観る順番が逆だったかなぁ?渋谷から四谷だったかなぁ?と思いながら

内藤氏が独立して最初に手掛けた美術館でコーキングに頼り過ぎた雨仕舞を「失敗だった」と、わざわざ展示したり、「UnBuilt」実現しなかったプロジェクトを展示したり、内藤氏ほどの建築家であれば普通は消してしまうところですが、「人間の創作活動は失敗の上に成り立っている」という内藤氏の想いが反映されているように思えた展示会でした。(^^


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