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2025.02.27 佐藤 大介
栃木県宇都宮市の設計事務所集団 ハピケン
意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。
R7.2.27(木)[晴れ]
昨日26日、めでたく2棟上棟いたしました。
【1棟目】
宇都宮市の住宅街に建つ木造住宅 house-MT
大きな吹き抜けを持つ住まいで
外壁全面を、我が栃木県が誇るブランド材
八溝杉を縦張り押縁押えにて仕上げます。
他の仕様はいつも通りの
耐震等級3/断熱等級6/C値0.5㎝²/㎡以下/長期優良住宅認定
加えて先日、修了証書をいただいた住宅空調設計講座で学んだ
あれやこれを詰め込んだ住まいが上棟しました。
てんこ盛り仕様のようですが…
これからの新築住宅では
スタンダードな仕様なのではないでしょうか!
四方軒の出る切妻屋根…佇まいを考え久しぶりに薄い屋根としました。
母屋材を無くす事、通気層の事、断熱材の事、組み立て方
などを考慮しディテールを考える…
私の大好きな楽しい業務を経てこんな屋根が昨日組み上がりました。
“意匠と性能の両立した住まい”
完成は本年夏頃を予定…楽しみです。
【2棟目】
栃木市に建つ中規模木造のワークスペース work-T
木材加工技術が発展した事で、集成材などによる高強度木材ができ、
それを使った加工によってトラス梁などの大スパンが可能になりました。
今までは鉄骨やRCなどの木造以外で造っていた建物が
技術の進歩により木構造での建築が可能になってきた…
こちらはそんな木構造による新しい技術に挑戦する現場になります。
上棟と言っても昨日から少しづつ建てて行くと言った感じで
11mスパンのトラス梁を現場で組み立て
全てが組み上がるのは来月10日頃を予定しております。
トラス梁は(一社)中規模木造プレカット技術協会(略してPWA)のマニュアルによる
木造軸組標準工法トラスの平行弦トラスを採用。
このPWA仕様のトラスの良点は以下2点と考えます。
①トラス材による大スパン空間の可能(これは従来よりの良点)
②“一般流通材”で“住宅建築にに用いられてきた技術”によって
トラス建築が可能な事
上記の②が良点としては大きいのではないでしょうか。
特別な材料や技術を必要としない事と一般的な工務店が現場組み立てで施工が
可能な事はコストダウンにも繋がりますし、そうなれば普及にも繋がります。
木造建築の可能性が広がりますね。
他の部材も特殊で一番太い梁はW105×H694の大きさがあり
材種は“対象異等級構成集成材米松E135−F375”っと言った高強度木材を使用します。
現在は、構造計算時に明確な強度が出ない為、
使用材に集成材を多く使いますが、
事例が増え、技術が進めば将来は“ALL地元産の無垢材”なんて事も
可能になるのではないでしょうか。
(きっと多くのお金を掛け、安全率を考慮した大きな材を使えば今も可能だと思います)
昨日の上棟は2棟とも技術の発展と地球環境を考えた
木造建築のニュースタンダードになって行くことと思います。
同時期に2つのニュースタンダードに携われた事に感謝の一日でした。
いゃ〜世の中、凄いスピードで進んでいきますね!
そんな事を感じる今日此頃…
そして一昨日(25日)はオールドスタンダードの完了検査
栃木市の伝建地区[嘉右衛門町]明治期土蔵修理のR6年度完了検査
土蔵の保存修理工事
土蔵工事の費用割合は、
木工事25%、
左官工事30%
瓦工事15%
残り工事で30%
っといった感じで3割を左官(土壁)工事が占めます。
そのくらい大変な作業で計7回、土を塗り込み厚み約20㎝の土壁を完成させます。
その左官工事(土壁)が7割完了しました。
ハード面(建物)のオールドスタンダーに
ソフト面(活用方法)でのニュースタンダードが上手く合致すると最強ですね。
完成はR9年
上手い活用が出来るよう工事を進めてまいります。
そして、ここ最近のとても大きな出来事
昨年9月より始まった“住宅空調設計講座” が先週21日(金)で修了しました。
住環境を今よりもより良くしようと考える仲間14人と
半年間におよぶ学びの場はそれはそれは楽しい場でありながら
努力をした日々となりました。
最後の終了発表の内容は、私の駄目な部分が現れた反省の残る内容でしたが、
何とか合格でき修了証書をいただく事ができました。
講座内で得た多くの知識といただいた多くのツールは
勇者にしか使いこねせない“勇者の剣” で、
村人が手に入れても使い方も解らなければ、持ち上げることすらできない…
“勇者の剣”とはそんな物だということもわかりました。
そんな“勇者の剣”を何本も授かり終了証書をいただいた現段階の私のレベルは
どの“剣”を使用するべきかの選択判断力を身に付け、
持ち上げ振り下ろすだけは出来るようになったレベル。
今後、自在に“勇者の剣”を使い戦えるよう日々修行重ねていきます。
講師のお二人
ミライの住宅 森亨介さん、林泰樹さんありがとうございました。
とても有意義で楽しい学びの場となりました。
っと夢の時間は終わり、日々の業務に向き合ってまいります。
お待たせしているI様、S様すみませんもう少々お待ち下さい。
意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
https://souemon.net
意匠と性能の両立した住まい