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2026.02.19 佐藤 大介
栃木県宇都宮市の設計事務所集団 ハピケン
R8.2.19(木)[晴れ]
宇都宮市の住まい
house-CT2
鉄骨造でG2性能を狙う。
言葉にすれば一行だが、
現場ではその一行のために膨大な手間が必要になる。
現場では、屋根断熱の吹き込みグラスウールが完了した。

鉄骨の隙間という隙間に断熱材を充填するため
吹き込み口を通常の約3倍に増やし、
施工部分を一つずつ目視できるように区画を細かく分け、施工精度を高めた。
外部では焼杉張りが進む。
黒とは違う不均一な黒系色
炭の層が美しく、
光が差し込み角度によってわずかに表情を変える。
静かで、強い素材…

・炭化層が生む高い耐候性
・防虫・防腐効果という合理性
・経年変化を受け入れる深い素材の意匠性
・塗装に頼らない自然な保護性能
日本の風土が磨いてきた、完成された外装材ではないでしょうか。
・炭の付着や剥離の可能性
・炭付着の非効率な施工性
高い意匠性と他の高性能な素材である一方で
短所があるのも確かです。
好きであれば是非お勧めしたい素材。
外壁[焼杉]の下には、付加断熱としてフェノバボードを施工。
意匠の裏にもう一枚、断熱層を忍ばせ、性能は重層的に。


窓には、造作コの字型ステンレス庇を取り付けた。
見え隠れ部分で強度を確保し、
見附部分は線を細くシンプルにデザインした。

鉄骨造は、木造と違い細かく柱を設置する必要がなく、
柱無柱空間を実現できるのが一つの魅力。
しかし高断熱という視点では、
鉄の熱伝導率という明確な弱点がある。
本計画は、
鉄骨造としなければならない理由より
構造体を鉄骨としながら、
屋根・壁・床を木造とするハイブリッド構成とし、
2つの構造のいいとこ取りをしてみた。

正直に言えば、手間は倍以上。
改めて“住宅は木造が理にかなっている”と感じる。
鉄骨造としなければならない理由がない限り
これからも住宅は木造で造ろうと強く思う。
ただ鉄骨造だとしても “やる”
G2性能を備えた鉄骨造高気密高断熱住宅。
また一つ、確かな経験値が積み上がりました。
意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所

意匠と性能の両立した住まい