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2025.01.26 溝口 泰史
佐野のみぞぐち建築設計事務所の溝口です。
【森友の家(栃木県日光市)】
建物の気密化はとても重要です。
気密が悪いと室内の換気がうまくできなかったり、何よりも断熱性能が落ちてしまいます。
よく「息が詰まる」とか「少しぐらい隙間があった方が良い」みたいな意見が散見されますが、気密を高めても家の中が真空状態になり窒息することはありませんし、逆に隙間があると何かメリットがあるのでしょうか?
元々木造の建物は柱と梁でできているので隙間だらけです。と言うか隙間しかありません。そんな木造の建物で隙間「ゼロ」を目指しますが、「ゼロ」にすることはできません。どうしても隙間はできてしまいます。
しかし、できるだけ「ゼロ」に近づけるために大工さんは日夜研究をして気密処理を行います。
その結果を数値で表すのが気密測定になります。
気密測定は大工さんの気密処理の技量がそのまま数値として表れるので、百戦錬磨の大工さんでも測定は緊張するとのこと。
結果は…
0.13cm2/m2
目標値である0.3cm2/m2をはるかに超える数値!!
この数字には大工さんも安堵の表情でした。
溝口泰史/みぞぐち建築設計事務所
ちょうどよい「距離感」、溶け込むような「佇まい」、気持ち良いと思える「居心地」の3つを大切にしています。