今日は、実施設計が進むお住まいで古屋の解体工事がはじまります。
今回の計画では、古い建物で使われていた家具や、欄間の一部を再利用する計画です。
そんなこともあり、解体工事に先立ち、お施主さんと一緒に保管しておく家具・造作材を搬出しました。

選りすぐりの「力持ち大工さん」にもご協力いただき、リレー形式で搬出。
午後からは、神主さんにきていただいて、神棚の魂抜きをしていただきました。
祝詞を聞くと背筋が伸びますね。


神主さんの手ほどきを受けながら、玉串奉奠(たまぐしほうてん)。
解体工事も無事に安全にすすみますように。
さて、家具類を搬出しながらみつけたもの。
亡くなったおばあちゃんがつけていた家計簿、なんと50年分!
スタートは1965年の日付でした。

背表紙には、その年に起きた家族の出来事がメモしてあって、
さながら家族の歴史年表です。
お子さんたちの入学・進学、お孫さんたちのお誕生など、
このお住まいの暮らしそのものがぎっしり詰まっていて、
ちょっと涙が出そうになりました。
素敵な思い出がのこる土地での家づくり、楽しんでもらえますように。

田川沿いの桜の木もほころび始めましたよ。
ハピケン hapi-ken.com
村上建築設計室 murakami-desgin.com