この週末は、大学入試の共通テストがありましたね。うちの娘も高校三年生で、2日間の長丁場の試験を受けておりました。毎年、SNSでは問題の傾向やら、問題にでてくる面白いイラストやら、悲喜こもごもの感想を見ることができて、毎年、受験生へのエールとともに「大変だなぁ」なんて見ていました。

国語の問題にどんな文章がでるのかも(問題はさっぱりわからいけれど)興味深いのですが、娘が持ち帰った問題冊子をペラペラとめくってみると、建築家の巨匠ル・コルビュジェのサヴォア邸の写真がありびっくり。
コルビュジェの「窓」に関する文章でした。

近代建築とコルビュジェの象徴でもある「横長窓」、改めて文章を読みながら、思わずコルビュジェの作品写真を検索してみたり。問題文である2つの文章には、それぞれ『小さな家』というコルビュジェ自身の文章からの引用文があるのですが、「風景を切り取ること」について。

Young woman enjoying the view of Lake Geneva

レマン湖のほとりに作った母のための家で有名な窓が↑こちらの窓。(Adobe Stockより)

一度実際に見てみたいと思っている風景です。

このように景色を切り取る「ピクチャーウィンドウ」、日本のお寺で自然を切り取る窓もありますが、現代の住まいにも取り入れられる手法です。

窓には「採光」「通風」「換気」という役割もあり、最近はその「性能値(省エネ)」が大切な要素にもなっています。それらの「窓」をどこに設けるか、どんな風景を切り取るか、は設計者がその敷地と環境をどうとらえるか、ということ。なんだか襟を正すような思いでした。

さて。娘に「コルビュジェって知ってた?」って聞いたところ、、、「知ってる。絵本読んでたじゃん」というので思い出しました。

コルビュジェの仕事と哲学をダイジェストで紹介するような絵本(笑)。

当時は、全然興味ないみたいで反応が薄かったけれど、覚えてたんだね!

それに上野公園が通学路の娘、毎日コルビュジェ設計の「国立西洋美術館」を見ているのでした。(うらやましい)