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家具と住まいと建築批評

2022.12.04 村上 有紀

先週のイベントでは、亀田屋さんの場をお借りしての開催。「家具と住まい」と住む人の関係性をテーマにしたトークイベントも実施しました。亀田さん、どうもありがとうございました!

そのなかのお話で驚いたことがありまして…!
亀田屋さんには住まいの新築を機に、ダイニングテーブルを探しにみえるお客さまも多くいらっしゃるそうですが、なんと図面をお持ちにならない方が多いのだとか。家具をご案内するスタッフさんがヒアリングしながら、ご提案しているとのことですが、サイズ感やどんな間取りなのか、図面があればよりよいコミュニケーションが取れるのに…と残念がっておられました。

これは、私たち設計サイドもアクションが足りないのかもしれません。家づくりの図面では、当然ながら家具を落とし込んでいます。が、「候補がみつかったら買う前に寸法を教えてくださいね。」とはお伝えして、実際に購入するのはお客さんに任せてしまっていることも多々あります。

個人的にはYチェアが好き。手描きのスケッチパースには「Yチェアもどき」を入れています。

家具も家も暮らしを豊かにする要素としてはワンチームです(あ、なつかしいワンチームという響き…)。

一緒に足を運べなくとも、亀田屋さんのような信頼できる家具のプロをご紹介したり、おススメの家具をご案内するなどのサポートは必要だなぁと思ったのでした。

また、若いスタッフさんからは「長く使う」ことの意味や大切さに対しての投げかけと対話がありました。きれいごとでは解決しない問題ではあるけれど、プロである私たちが自分なりの哲学を持ち、家づくりや家具選びで、できる限りの努力をしたり、必要な判断基準をお施主さんに伝えることは、私たちのミッションでもあると思います。

亀田屋の社長様、スタッフの皆様には、いろいろとご協力と学びをいただきました。これからも暮らしをテーマに仕事をする仲間としてお付き合いいただけたらありがたく、どうぞよろしくお願いいたします。

そうそう!「長く使う」といえば、、、今回の模型展では「5年後・10年後・15年後」の家族や社会の変化に対応する住まいを各メンバーが提案しました。これまでのイベントでも同じようにテーマを決めて模型展示をしていたのですが、今回の初の試みは、そのプランにたいしてメンバー同士が質問や意見を交え、より深くテーマについて語り合うという「建築批評」のトーク時間です。

緊張する人、楽しむ人、ツッコむ人、ボケる人…はいなかったですが(笑)、きちんと提案者のコトバを通してプランの内容を聞くことで、メンバーの大切にするものや個性がより具体的にわかり伝わったと思います。家族のライフスタイルにフォーカスしたり、地球の温熱環境にフォーカスしたり、社会の中での使われ方にフォーカスしたり。まさに六者六様。対話の中ででてきたキーワードで、メンバーの他己紹介ができそうです。

写真は小林さん撮影のお写真を拝借。発表者は溝口さん。

こちらの模型とパネルはモデルハウスにてしばらく常設しますので、ぜひお越しの際はご覧くださいね!

さてさて、これから季節は師走のラストスパート。サッカーを楽しみつつ、体を大切に乗り切りましょう!

村上有紀(村上建築設計室)murakami-design.com