有限会社小林設計所 小林です

寒暖差が大きく、体調を崩しやすい季節が近づいてきました。

そして、乾燥する冬に向けて徐々に増えていく印象のある火災。

実は、3月から4月が最も火災の多い時期になるそうです。

火災といって印象が多いのは住宅。それも木造住宅と思う人が多いと思いいます。

ただ、『木造だから』『木は燃えやすいから』『燃えると崩れやすい』とは限らないのです。

『鉄骨造』と『木造』どちらが火災に強いのはどっちかと聞かれたら、ほとんどの方は『鉄骨造』と答えるのではないでしょうか。

木は鉄骨より燃えます。ただ、燃えるのですが、燃える過程での違いが出てきます。

木は燃えると『炭化』します。

表面の炭化の層は内部への燃え広がり、熱を抑えるといわれています。
木が1分あたりに燃える量は0.6~0.8mmと言われています。

では、鉄骨と木材の火災時の強度を比較してみましょう

引用:一般社団法人 木を活かす建築推進協議会

この表のように『木材』は徐々に強度が落ちていきます。20分で約50%まで強度が落ちるスピードです。

一方、鉄は。。。100℃~200℃で10分もしないうちに強度が20%まで落ちています。

火災時に急激に強度が落ち、建物崩壊の可能性が高いのは鉄骨造と言えるでしょう。
鉄骨造はこの短所を補うべく、鉄骨単体ではなく、耐火被覆素材やコンクリートなどで被覆されるます。

住宅などで大きな空間を実現するため、木造と鉄骨を併用するなどの場合は注意が必要になります。

火災が起きないことは大前提ですが、構造によって時間差が生じます。

大事な家族を守る家。生活をする家です。万が一に備え知っておく知識のひとつです。

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