村上建築設計室です。

私が好きな風景のひとつに、階段があります。
眺めがよかったり、心地の良い階段には、自然とそこに座りたくなります。

心地よい街や建物のヒントが紹介されている『パタン・ランゲージ』という本にも、
「座れる階段」というものがあります。

いちばん印象的で有名な座れる階段のシーンは、
ローマの休日のスペイン広場でしょうか。

見通しがきく程度に小高く、活動に参加できる程度に低い地点。
公共の場所の周りにこんなスペースがあると、実に楽しい場になります。

そんな階段がこちらの公共施設にもあります。
千代田区にあり、もと中学校を再構築した「アーツ千代田3331」

こちらの写真は、去年のもの。
コロナによりその威力が発揮できていませんが、
ホームページにはこんな写真があります。

公園を眺めるように階段がある。
とても居心地の良い空間です。

そんな楽しさを住まいにも、と、
ちびっこのいるご家族にはこんなご提案。

 

 

 

 

 

通過動線になりがちな階段ですが、
目線が変わっていく楽しさと、
何より、リビングなど家族のいる場所を見晴らせる場所でもある。
階段周りに楽しい場所を。というのは、
私たちの設計でも、ついつい力を込めてしまうところです。

さて、こちらはお客様の力作。

「座れる階段」の話から、階段の模型をつくっておられました!
階段下には愛犬の居場所も。