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鴨居の溝

2025.09.13 山形 誠

9月に入って朝晩の気温は下がり始めたような感ではありますが、まだまだ日中は暑い日が続いているここ宇都宮界隈。気象庁は2025年夏の平均気温が統計開始以降最も高かったと発表。最も暑い夏!

チョット時間があいてしまいましたが、工事が進む<上辺見のすまい>の現場からのリポート・・・現場では気密測定が行われました。

専用の測定器で室内に負圧をかけ、外部からの空気の流入量を測定し隙間の量を計測することで、気密性能を評価するというもの。建物にある隙間の総面積(cm2)を延べ床面積(m2)で割った数値を隙間相当面積「C値」と呼んでいて、単位は、cm2/m2です。

この、「C値」を大きく左右する要素は、建物の構造、平面形状や屋根形状、断熱領域の設定、そして開口部仕様などに影響されますが、現場で気密性能を担保するのは職方による「隙間を埋めていく」という施工管理と云うか、「気づかい」が重要なところです。

ちょっと難しい話になってしまいますが、今回の設計では一部で屋根形状がややこしい形になっていたところがあり、設計の段階で、気密と断熱の領域の設定をどこにするのか?かなり迷ったところではありましたが、結果的に小屋組みの施工性に配慮した気密断熱領域の設定を選びました。現場では気密施工では難しいところがあったり、季節によっては窓を開けたい!という思いから、全開放で来るような開口部の仕様になっていたりと、気密施工に対して不利な要素があったので、C値:0.5あたりの数値が出ればと思っていたところ、結果は0.3(cm2/m2)という数値!この夏の暑さの中にも関わらず丁寧な気密施工をしていただいた大工職に感謝です。(^^・・・ちなみに、逆算してみると隙間面積は約32.7cm2、5.7×5.7cmと云うことになります。ありがとうございました。


そして、先週は大工職による天井の石膏ボード張りが進められていました。 写真は全てGRⅢ 適宜トリミング

天井のボード張りに先立って、建具の鴨居(上枠)の取付も「バシッ!」と進められて。(^^

写真上の鴨居の溝はハンガーレールが取り付けられるので溝巾は約21ミリですが、写真下の溝幅は約4ミリとしています。ハンガーレールを使わない溝巾は約18~21ミリくらいが一般的な納まりになっていますが、ここは溝巾を細くして建具を開けた時に目立たないような工夫をしています。部屋と部屋を仕切る役割、建具巾も少し大きめにして、開放した時に部屋のつながりが強くなるようになるところなので、開放した時に鴨居の溝が目障りにならないようにという思いから、こんなふうにしてみたというわけです。

工事の進捗に合わせて現場の大工職と細かな打合せをしながら現場は進んでいくのでした。(^^)v


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