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2020.08.11 山形 誠
梅雨があけたと思ったらすぐに立秋で、季節のご挨拶はもう「残暑の折り・・・」
今日は栃木県にも熱中症警戒アラートが初めて発令されて、ここ宇都宮もやっぱり暑い!
外出しても汗をかきかきひたすら歩くだけで、結果、毎年のことですが夏の写真が少ない私です。
事務所隣、時計屋さんのシャッターの前(←近場で)鉢植えのムクゲが大きな花を咲かせていたので・・・近場で。 GRⅢ ノートリミング。
関東甲信地方では環境省と気象庁が共同で『熱中症警戒アラート』を発表して熱中症への警戒を呼びかけるようになりました。
アラートの目安になるのは『暑さ指数』・・・
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Tenperature)熱中症を予防することを目的として提案された指標。
人体と外気との熱のやりとりに着目した指標で、①湿度、②日射・輻射などの熱、③気温の三つの要素を取り入れた指標で、単位は気温と同じ℃。
輻射熱とは地面や建物から出る熱で温度が高いものからたくさんでます。正確にはこれらの3つに加え、風(気流)も指標に影響します。
そもそも日本のような亜熱帯の国では、夏は暑くさらに多湿、そんな暑苦しい夏をすごしやすく過ごすには
まず、風通しの良い家にすればよいと云う事を昔から日本人は知っていたようで、『すまいは夏を旨とすべし』という有名な言葉がそれです。
風速1メートルで体感温度が1℃下がるというのは山歩きなどを経験した人なら知っていること。
思い出してみると襖をすべて開け放った風が抜ける座敷でした昼寝の心地好さという記憶があるからなおさらのこと。
そんな快適性が欲しいから、『風が抜けるプランを!』と考えることから始めています。
でも、最近の異常気象ともいえる状況を考えてみると、そんなに単純な事でもなさそうです。
まあ、徒然草が書かれたのは、鎌倉時代、今からおよそ700年ほど前で当時の気象状況がそのまま継続しているとも思えませんし、
気温が体温を超えるような状況では、襖を開け放っても心地好い昼寝はできそうもありませんよね。
心地良く暮らせるデザインをすることは意匠的なことも重要なことですが、空気や熱、エネルギーなどを十分に考慮した設計が求められるのです。
暑さ指数に話をもどして・・・28~31で厳重警戒、31を超えると危険!といことですが、現在の宇都宮の暑さ指数は『32.9』です。
ブログをご覧の皆様、熱中症には十分注意していただいて、くれぐれもご自愛のほど。m(_ _)m
建築家は優れた人間観察家でなければならない