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【池ノ森の家】丁寧な仕事

2020.05.14 溝口 泰史

コロナ禍の中、いかがお過ごしですか?

非常事態宣言も解除されるニュースが出ましたが、引き続き警戒しましょう。

それと最前線で尽力している医療従事者の方々、本当にありがとうございます。自分ができることは限られていますが、できることをやりたいと思います。

さて、6月完成に向け工事が進んでいる鹿沼市の「池ノ森の家」、間も無く大工工事が終了する予定です。その大工工事ですが、とても丁寧な工事をしていただいていますので感謝の意味を込めて秀逸な部分をピックアップ。

まず、フロアコンセント。

床面にコンセントを設置する場合、メーカーの樹脂製や金属製のものを使うのが一般的。安価ですし取り付けもそう難しいものではありませんし。

しかし、せっかく無垢の床材に異素材のものがあるのも違和感がありますし、フロアコンセントは使う時が限られていますので、使わない時は何もないように目立たないようにしたいと思い、今回は大工工事で加工してもらいました。

ベニヤで箱を作り、床をくり抜いてその箱を設置。蓋は床材と同じ材料で指を引っ掛ける穴を開けました。

この手の加工、皆さん結構やっているようですが自分は初めて。うまくできて一安心です。

次は天井のベニヤ仕上げ。

今回の天井仕上げ材は施主の希望で下地で使われる針葉樹合板仕上げ。下地材だけあってすこぶる安価。

しかし安価だからと言って適当に施工すると見るに耐えないものになってしまいます。

今回は「目透かし貼り」と言い、隙間を開けて貼る方法なのですが、この隙間の寸法が重要。広すぎると野暮ったくなりますし、狭すぎると施工が大変。それなので、大工さんと話し合い今回の隙間の寸法は「3mm」に決定。

大工さんのきめ細やかな施工で端から端まで隙間が揃い、隙間が十字に集まる部分も寸分の狂いもなく綺麗に納まっています。

今回の「池ノ森の家」、内覧会の予定はありませんが、個別にご案内も可能です。

完成は6月中旬になりますので、内覧したい方はご連絡下さい!!!

溝口泰史/みぞぐち建築設計事務所

栃木・埼玉の建築家集団/ハピケン