創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。

解体工事が進む大規模リノベーション物件 house-F-Rでは、壁、床が撤去されて柱梁のみの状態となりました。


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木構造って綺麗です!
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撤去された床下は、布基礎で防湿コンクリートは、施工されていませんでしたが、換気状態が良好だったようでカラカラに乾いた土の床下空間が現れました。

木造の住宅には、基礎断熱工法でなければ、床下には湿気が充満して換気による抜け道がないと、木材に腐朽菌が発生して土台が腐り始めたり、シロアリ被害につながるなど、住宅の耐久性低下につながりますので、一定以上の大きさ、間隔で床下換気口を設けなければなりません。
また、厚さ60ミリ以上の防湿コンクリートや厚さ0.1ミリ以上の防湿フィルムを敷き詰めるなどの床下防湿処置も講じる必要があります。

本現場での新しい床下空間の計画は、改修後も床下の換気経路を変更する事なく十分な換気口があることや、解体時の様々な現場状況より判断した結果、現状の上に厚さ0.2ミリの防湿フィルムを敷き詰める防湿計画としました。

断熱材は、床断熱にて大引き間にいつものフェノバボード厚90を充填する計画です。

解体前に予想した工事内容で、既存部分の土台、柱の蟻害及び腐朽による撤去交換工事は、現場状況を確認した所、タイル貼りだった浴室廻りは、予想通りに土台は腐朽しておりましたが、その他の北側水廻り部分は健全な土台、柱で安心。その他に予想外の部分が蟻害及び腐朽しており、プラマイZEROの結果でした。

いい結果です!

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〈素敵な破風飾り〉

この後は、基礎工事と腐朽部分の交換作業を同時進行で進めて参ります。

いやぁ〜デカいっ現場です(^^)


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