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2024.12.25 佐藤 大介
栃木県の設計事務所集団 ハピケン
創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です
R6.12.25(水)[晴れ]
先週11日(水)は東京で行われたパッシブ技術研究会主催の
『パッシブ換気シンポジウム2024』に参加して来ました。
パッシブ換気とは…
建築内外の温度差、暖かく軽い空気の浮力を
換気の動力源とする計画自然換気の事で、
機械を使用しない換気手法になります。
簡単に言えば、
暖かい空気が上に上がる力を利用する手法で、
一定以上の高気密高断性能が確保された住まいに
採用できる換気手法です。
熱交換の備わった機械を使った第一種換気が主流になりつつある
昨今の住まいづくりに一石投じるような換気方法ですが、
歴史は長くパッシブ換気システムのマニュアルが
発行されたのは今から25年も前の1999年のようです。
どの換気が正解で、どの換気が間違っていると言う話しではなく、
メンテナンス、維持管理、機械音、更新費用、
湿気の流入、乾燥空気の流入など換気方法には検討事項が多く
第一種換気も第三種換気も
未来永劫万人に100%完璧な換気方法が無い事は明確な解です。
住宅は、新築時だけでなく、長いスパンで考えるとなると
機械に頼らないパッシブ換気は生涯に渡り設備更新費用が少なく
メンテナンスも最低限と金銭負担、掃除負担共に住んでからの負担が
他の換気方法と比べ極端に少ない所に魅力を感じます。
(給気口のフィルター更新や部材劣化による更新は有るとして)
極度の“めんどくさがり”で手間いらずで生きていきたい私には
魅力的な換気手法ですが、機会動力ではなく空気を動かす為、
物理の知識が必要で学びを深めねば採用できません。
学んでみようと思います。
宇都宮市の平屋の住まいhouse-KHでは内装工事が進んでおります。
玄関より低く洞窟のような空間を抜け、
大きく開いたリビング空間に繋がるよう空間を設計しました。
Rの天井空間、イメージ通りです。
スリット加工の入った杉板を張った勾配天井空間
床、天井共に杉材、イメージ通り良い空間が仕上がって来てます。
内装工事が進む中、23日に気密測定を行いました。
結果 C値 0.2㎝2/m2ととても良い結果になりました。
気密測定は測定機についているファンで外に空気を吸い出しますので、
家の何処かに隙間があると外気が侵入してくるのでそこから気流を感じます。
今回、漏気を感じた場所は引戸です。
外部に取付られたサッシのうち、引戸は2ヶ所、
インナーガレージから玄関への断熱スライディングドアと
リビングに取付けた大開口木製片引戸の2ヶ所。
この2つが漏気がC値0.2㎝2/m2の正体で、
やはり引戸の気密性能はドアに比べ劣る事を改めて感じました。
とは言え、0.2㎝2/m2とっ!最高の結果ですし
引戸から漏気するのはわかっていて意匠的に使い勝手的に採用してます。
引戸以外の漏気はzeroに近かったのではないでしょうか
最高の大工さんに感謝!ありがつございます。
気密測定は、本来もう少し前の工程で測定を行う事ができると
漏気部分があった場合に発見、手直しがスムーズに行えて良いのですが、
今回は造作FIXの硝子にちょっとしたアクシデントが有り、
このような工程になりました。
台形のLow-Eトリプル硝子は納期が約1月…
手違いがあるとその後の工程に支障をきたします。
それは硝子だけでなく他の部材も納期が掛かる物は要注意ですね。
アクシデントが無ければ良いのですが、
多くの職人さんがとても多くの工程を何ヶ月も掛けて作って行くのが
木造住宅です。
アクシデントが起きても当然で、それをいかにリカバリー出来るかは
工務店の経験値と腕の見せどころと言ったところでしょうか。
気密工事も然り、造作工事も然り、
とても良いチームで住まいづくりが行えていることに感謝です。
3月末完成予定、皆様引続きよろしくお願いいたします。
今週着工の宇都宮市の住まいhouse-MTでは、
長期優良住宅の認定申請が昨日24日に完了しました。
今回は、住宅街に建つ総2階の切妻住まいで
Ua値0.34w/㎡K[G2]
耐震等級3
のいつもの仕様です。
換気方法はいつものダクト式第三種換気ですが、
今回は湿度感応型デマンド換気を採用してみます。
デマンド換気…いかなるものか楽しみです。
長期優良住宅の提出書類ですが1冊の厚み6㎝程あり、半分くらいが構造計算書になります。
書類まとめるのも一苦労ですから審査する側はより大変な事と思います。
地元の民間検査機関に提出し、長期使用構造か審査していただくのですが、
この大量の書類を無理言って急ぎで審査してくれた検査員にこれまた感謝です。
今週末、設備配管を埋設の作業より着工いたします。
完成はR7年10月予定
M様、お待たせいたしました
今後とも宜しくお願いいたします。
今回から長期優良住宅に加えて
高気密高断熱住宅しか造らないので
BELS取得も標準業務として住まいづくりをして行こうと考えてます。
メリットについては改めて…
意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門異一級建築士事務所
https://souemon.net
意匠と性能の両立した住まい