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2024.03.12 山形 誠
暑さ寒さも・・・なんて言いますが、まだまだ冬。暦の上では春になっているはずなのにねェ。
春の日差しに期待をして、薄手の服で外に出ても、肌寒くて部屋に戻ってしぶしぶ着替えるなんてことをしています。
そんな中<いまいすみのすまい>では現場に断熱材が搬入され今週からはグラスウールの充填作業が進んでいる現場からのリポートです。
そもそも断熱材ってどうして入れるの?・・・夏は暑く冬は寒い外部の温度を内部に伝えない為
熱を伝えないためには、断熱性能が高い断熱材を選ぶことになります。それじゃ、「断熱性能が高い」とはどういうこと?
あまり見かけない数値ですが、<熱伝導率のλ(ラムダ)>という数値があり、これは材料の熱の伝わりやすさを表す値
それから、熱伝導率とは別に<熱抵抗値R>という数値があり、これは材料の熱の伝わりにくさを表す値
伝わりやすさより、伝わりにくさの方が断熱性能に影響が大きくなります。
熱伝導率λは材料毎に一定の数値ですが、熱抵抗値Rは材料の厚みを熱伝導率λで割った数値になります。
つまり、同じ断熱材だと熱伝導率は定数なので同じですが「10mm」と「100mm」を比べると熱抵抗値は100mmの方が10倍高いと云うことになります。
ならば、熱伝導率の高い断熱材を厚く入れればいい?と云うことになるようですが
断熱材そのものコストや施工にかかる手間、防湿層の施工など、断熱材に付随してコストに関係する様々な要素は様々で
簡単に回答が出ないところ、単純じゃないところが難しいところ・・・(^^;)
現場に搬入されたグラスウール断熱材<パラマウント/太陽SUNR>密度20Kで、一般に普及しているHGW16Kよりチョットだけ性能がいい!
そして、今週は梱包をほどかれたグラスウールの充填作業が屋根面から順番に進められています。 GRⅢ 適宜トリミング
ツーバイテン(38×235)の垂木の間には通気層を確保して、厚さ105+105mmのグラスウールが充填され、この後さらに105mmのグラスウールが加わる仕様になっています。
グラスウールが三層になる仕様は今回で二例目で取り付け方法について?…試行中につき、今はまだナイショです。(^.^)
棟木から下がっているシートは<上棟>の記事でチラッとお伝えしていた棟木に被せられていた<先張りシート>
棟木の上に垂木をのせる前に被せる<先張りシート>で気密層を連続させることができます。(^^
着々と工事が進む<いまいすみのすまい>です。(^^)v
建築家は優れた人間観察家でなければならない