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2023.11.20 hapiken
2023年12月3日に宇都宮市・亀田屋にて、わたしたちが考える住まいのエンリッチメントを
お話する展示会を開催します。当日は、全国での子育て講演会、講座を開催し、2022年書籍
「見えない学力が身につく勉強よりお手伝い」(セルバ出版)を出版された粂井さんをお招きし、
「住まい」と「暮らし」のエンリッチメントを皆様にお届けいたします。
ハピケン展 Winter 「住まい」と「暮らし」のエンリッチメント 12/3 山形 誠
愛着はてざわりから
愛着は手ざわりから生まれると思うのですが?いかがでしょう。
私は、無意識のうちに、さわってみる、撫でてみる、握ってみるという動作をしているようです。ですから、ポケットの中の小銭入れにしろ、身にまとう衣服ににしろ、食器や家具のようなものにしろ、まず手のひらでその感触を確かめてから買い求め、長い間、さわりながら大切に使い込んでいくのが常です。
愛着と云うモノが、自分の手のひらから、触覚的な手応えとして育ってくると感じます。
家の中に手ざわりの良い部分があることや、家全体がなんとなく手ざわりよくできていることは、派手な見せ場にも賑やかな話題にもならないぶん、より奥ゆかしい贅沢にも思えるのです。
と云うわけで、厚さを極力抑えた中心壁の笠木と手摺を兼ねるようにデザインしてみました・・・手のひらが触る部分は堅木(タモ材)をかまぼこ型に加工してもらって、手ざわりが良くなるように。
横から見るとこんな感じで・・・
手摺の厚さ、支持材との関係とか、握った感じを何度も確認しながら断面寸法を決めていきます。指先があたるところは柔らかい杉材を使って、
<豊郷台のすまい>では、手のひらからすまいへの愛着を深めて欲しいという思いから、すまい手Mさんの手のひらで手ざわりと握り心地を確認して頂きました。
なぜそんなにまで階段手摺にこだわるのかといえば、それが家族全員で必ずさわったり握ったりする部分だからです。
その手摺を通じて、その家に住む家族一人一人と握手をしているような気持になれるからかもしれません。
傑作と云われている建築には例外なく珠玉のディティールが隠されています。
カーンやライト、村野などの先人もたしか、かなり握りやすい手摺をつけていた記憶があります。
あんな手摺をつけたいと、いつも思ってトライしてみるんですが気がつくと、見え掛かりばかりが先行していたり・・・(^^ゞ
ところで・・・
あなたの家は、手ざわりいいですか?
5人の建築士が考えるそれぞれのエンリッチメントを当日一緒に感じてください
日時 12月3日 ㈰
13:00 ハピケン紹介
13:30 暮らしのお話 「最高のチームはやっぱ家族だ!」 粂井優子
14:30 ワークショップ 建築家と一緒に本当に暮らしたい家を考えましょう
会場: 亀田屋 栃木県宇都宮市川田町432
駐車場あり