文章を作る工夫をするのに、適した三つの場所として『作文三上』
『馬上』(馬に乗っているとき)、『枕上』(寝床に入っているとき)、『厠上』(便所にいるとき)の三上と、宋の欧陽脩(おうようしゅう)が云っています。
僕の場合『厠上』はどちらかといえば読書をする場所で、沈思黙考の場というより吸収の場といった感じでアイデアを思いつくのはいつもお風呂の中
しかも髪を洗っている真っ最中で思いついたことを記録しようにもどうにもならない状態なんです。(^^;)
まぁ、そのアイデアが良いかどうかはおいておいて、シャンプーを流す泡と一緒に、消えていってしまうといったところ・・・。(^^;)
そんな思いを何度かしていたところ、「三上」に加えて「三中」ということがあるそうで、これは外山滋比古氏著の『思考の整理学』の中に出てきます。
三中とは無我夢中、散歩中、入浴中のこと。
無我夢中はリラックスすることも大切だが没頭することも必要ということ、散歩中は一定のリズムで体を動かすことで考えに集中できるということ
入浴中は鼻歌まじりのリラックス状態になるため物事を考えるのにはうってつけとのこと。
シャンプー中にアイデアが思いつくのは、言われみれば納得です。ただ、泡と一緒に流れてしまうのはなんとかならないものかなぁ・・・と。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題!
4月6日から宇都宮南図書館ギャラリーで開催されている<春のハピケン展>の特設展示ブースでは
「別荘をもつということ」というテーマで、余分なものを持たない質素な暮らしをという提案をしています。

前回の記事ではもったいぶっていましたが、内容のご紹介です。写真はGRⅢ モノクロ

平屋建てのプラン<y.model_1.0> 模型写真左側

こちらは、2階建てのプラン<y.model_2.0>

暮らしの中では、食べたり飲んだりすることが大きな楽しみで、潤いを感じるイベントでもあります。
キッチンで料理をして食卓を囲むことでその楽しみを味わえればと考えました。
土間にある薪ストーブは一段下がっていて床に腰かけて、揺らぐ炎を楽しむことができます。
別荘を持つということというテーマですが、別荘を持たなくても暮らしの中に楽しみを!というようなテーマで
すまいを考えてみては?という提案です。

興味のある方、そうでない方も宇都宮南図書館ギャラリーへいらしてくださいねッ。(^^
皆様のご来場をお待ちしております。
4月10日(土曜日)は一日在廊しております。

-山形建築研究所-ウエブサイト