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垂木材とすまい手の想い

2025.06.19 山形 誠

昨年秋に現地調査、そしてプレゼンテーションをさせていただいて年をまたいで打合せ、設計を進めてきた<小泉の離れ>ですが、今年3月末になんとか着工へとこぎ着けることができました。

<小泉の離れ>・・・離れ(はなれ)というタイトルは、祖父母、ご両親が暮らしていらっしゃる主屋の隣に若いご夫婦が新たな生活を始めるための住まいとして計画がスタートしたためなのです。

計画を進める中で、最終的には主屋の敷地の一部を分割して独立した敷地での計画となったので、正確には「離れ」ではなくなったのですが、プレゼンテーションで主屋のご家族に寄り添うように暮らしたいという、すまい手の想いをとり入れた計画案を提案していました。そして<プレゼン>の時にタイトルについていた(仮)がはずれて<小泉の離れ>と云うことに。

そして先週のことですが工事を担当する大工職と下小屋(作業場)で打合せ。

下小屋に搬入された屋根下地に使われる垂水の材の選定をして、材の向き(表、裏)の使い方の確認等など・・・

妻面に見えてくる破風板、これから加工が行われます。

設計図で描かれた詳細図を元にして

下小屋で現寸図を確認しながら詳細の打合せ。

設計が始まったころには無かった、垂木を現わす化粧垂木になったのは、主屋との関係や周囲の景観にとけ込むような住まいにと云うことに配慮し、ずっと前からそこに建っていたような住まいにしたいという想いから、そして、すまい手の「主屋のご家族に寄り添うように暮らしたい」という想いへの設計者としての回答です。(^^

梅雨入りしたここ宇都宮界隈、天候の具合が気になりますが明日に予定している建て方が楽しみな住まいです。(^^

栃木県の設計事務所集団/ハピケン

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