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ふたつの現場

2025.05.21 山形 誠

お馴染み(^^;)の見上げ写真で・・・桂(カツラ)の木、名前の由来は「香りが連なる」で、香連(かつら)との事(諸説あり)

時は<小満>、万物しだいに長じて満ち始める頃・・・桜の季節もいいけど、緑が濃くなる季節もいいです。吹く風に緑の薫りを感じたりしております。(^^

工事が進むふたつの現場、そのひとつ、<上辺見のすまい>では瑕疵保証の保険加入のための検査、躯体検査が行われ、無事に合格!・・・まあ、当然と云えば当然なんですが。

下小屋で外部廻りの枠材の加工を終えて、現場に戻ってきた大工職は搬入した枠材をさらに加工して、取付ける作業を進めています。


そして、もうひとつの現場、<小原のすまい>

ロフトへ上がるための階段・・・うちの事務所では<RIGHT&LEFT>と呼んでいますが「互い違い階段」と云うそうです。
うちの事務所では4例目の事例ですが、どう図面を描けば大工職に設計意図がうまく伝わるのかというところが、いつも悩みどころなのです。(^^;)

建築基準法で住宅の階段寸法は蹴上(高さ)を22センチメートル以下、踏面(段の奥行)を21センチメートル以上と決められています。
蹴上/踏面を22/21センチメートルの最も急な階段で11段上がろうとすると、約2.3メートルの長さが必要になりますが、この階段では1.5メートルの長さで上がることができ
さらに踏面を25センチメートル確保できています。
これまでの事例では「ロフトへ上がるためのハシゴと同等」と云うことで手摺は付けていませんでしたが、今回は設計時に壁側に手摺を取付けることにしていましたが・・・


その後、民間確認審査機関の指導によって「落下防止のための手摺」を求められたため、壁とはの反対側に手摺を取付けるという、チョット難しいことに直面していたのでした。(^^;)

安全で、しかもこの空間に似合う軽快なイメージの手摺は・・・その回答がこちら!・・・↑

で、外部はどうなっている?・・・と云うことで

外部足場が外されて五月の晴れた空をバックに「スッキリ」とした切妻屋根が見えるようになりました。 GRⅢ 適宜トリミング
まだ足場がはずれたばかりなので、今日のところはチョットモッタイぶった写真で失礼いたします。(^^;)

大工職による造作工事が順調に進んで、竣工(ゴール)が見えてきた感の<小原のすまい>です。(^^)v