創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。

江戸時代の土蔵保存修理の現場
約150年前の土蔵修理保存の現場では、左官職人さんによる竹小舞の作業と大工さんによる窓部の施工が進んでます。

解体時に生捕りにしておいた約150年前の創建当時オリジナル開き窓を元の場所へ戻します。

保存修理の現場では、なるべくオリジナル材を残し再使用する事に正義が存在しますが、そこに加え今後の耐用年数も考えオリジナル材再使用の是非を己に問います。
この判断が重要!折角直したのにすぐ壊れるわけにはいきませんので判断に悩みます。
この開き窓は下地が健全だったので再使用の判断としました。

解体時に解った事で、実柱(サネバシラ:窓の丁番を固定するための柱)に書かれた墨文字はこの現場名が納品先として記載されてました…江戸時代にも建具屋さん的な窓廻り部材のみを造る職人…工場的な業者が存在したのかな…(どうなんでしょう???)
建物の事だけでなく時代背景も見えてくる現場です。

写真2枚目
鉢巻(屋根の直下にある壁より斜めに張り出した壁と屋根を繋ぐ部分)の木舞竹が綺麗に完成しました。

藁縄で綺麗に縛られた小舞竹をみて竹や土壁って店舗設計や住宅にも使えるな…ひと味違うグレードの空間が…っと!


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