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創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。
 


伝統的建造物に指定されている築160年の土蔵修理現場では、屋根付きの足場が掛けられました。本現場は、3年掛かりで、調査しながら解体し修理工事を行っていくので、建物本来の屋根が無い状態が1年以上続きます。そんな屋根の無い状態でも建物を雨から守るために仮屋根を設けました。160年もの長い間、雨風に侵食された土塗り漆喰仕上げの壁は崩落し、下地の木舞竹が現れてしまい中の柱梁も腐朽したり蟻害に侵されている状態です。なるべくオリジナルの材料を活かし修理していく事が求められる為、日々修理方法を悩みながら現場監理を進めております。古い物を未来へ残して行く事は、とてもエネルギーが必要な事だと改めて気付かされている現場です。先人達の技術を勉強出来るすごい現場です!学んだ土壁、住宅でも使えたら素敵な空間になりますね。
土蔵:火災に備えて外壁を土で塗り硬め、漆喰などで仕上げた蔵。5.46m×3.64mで2階建て、切妻瓦葺きの屋根のものが多く現存している日本古来の倉庫。

 


栃木県宇都宮市住宅設計事務所
創右衛門一級建築士事務所

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