『6』の日担当
創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。

昨日は、雑貨、食事、ワークショップなど
様々なお店や企業が出店する
『Bon Marche 100人展』なる地元のイベントに
所属する建築家集団『ハピケン』
のメンバーとして参加してまいりました。

我らが”ハピケン”のチラシ配りをしながら
出店されているお店の食事に舌鼓しつつ
楽しい1日を堪能させていただきました。

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〈ハピケンのブース〉

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〈仮装したイベント主催会社の素敵知人とのセルフィー〉

そんな休日明けの業務は、
築50年のリノベーション物件の断熱仕様とその工法に
頭を捻った1日でした。

いたる所、隙間が多かった
自由換気の建物を断熱改修しますので、
換気経路や防露対策をちゃんと考えませんと
内部結露などを引き起こし建物を痛めたり、
断熱性能が上がらないなんてことにもなり兼ねますので
撤去部分や改修手間を考慮しながら仕様、工法を考えます。

そんな考慮項目の一つ『透湿抵抗』について…

湿気は多くの建築材料を通り抜けて移動します。
こうした現象が「透湿」で、
透湿現象が生じるために壁の中など目に見えない部分に
内部結露が生じる恐れが出てきます。

材料の種類によって湿気通しやすさを示したものが
透湿率で、材料の実際の厚みにで湿気の通しにくさを
示したものが「透湿抵抗」という数値です。

透湿抵抗=材料の厚み/透湿率

本日は、断熱材のを含めた内側とそれ以外の外側との
透湿抵抗比にての検討
現場の気候区分で考えると
透湿抵抗比の目安 内側:外側=2以上:1

現場に仕様は内側から
漆喰 → 石膏ボード → フェノバボード(ここまでが内側)
→ 透湿防水シート → 通気層
→ 大壁工法 → ジョリパット

これらの透湿率や厚みを換算してみますと

内側:外側=11.11:1

で、内部の透湿抵抗が高く、外部が低い結果になり
結露の危険性が低いとなりましたので
今回の断熱改修はこんな工法で行ってみようかと判断します。

このようなことを考えながら日々住まいづくりをしております。

栃木・埼玉の建築家集団
http://hapi-ken.com