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2015.10.26 佐藤 大介
『6』の日担当
創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。
昨日は、雑貨、食事、ワークショップなど
様々なお店や企業が出店する
『Bon Marche 100人展』なる地元のイベントに
所属する建築家集団『ハピケン』
のメンバーとして参加してまいりました。
我らが”ハピケン”のチラシ配りをしながら
出店されているお店の食事に舌鼓しつつ
楽しい1日を堪能させていただきました。
〈ハピケンのブース〉
そんな休日明けの業務は、
築50年のリノベーション物件の断熱仕様とその工法に
頭を捻った1日でした。
いたる所、隙間が多かった
自由換気の建物を断熱改修しますので、
換気経路や防露対策をちゃんと考えませんと
内部結露などを引き起こし建物を痛めたり、
断熱性能が上がらないなんてことにもなり兼ねますので
撤去部分や改修手間を考慮しながら仕様、工法を考えます。
そんな考慮項目の一つ『透湿抵抗』について…
湿気は多くの建築材料を通り抜けて移動します。
こうした現象が「透湿」で、
透湿現象が生じるために壁の中など目に見えない部分に
内部結露が生じる恐れが出てきます。
材料の種類によって湿気通しやすさを示したものが
透湿率で、材料の実際の厚みにで湿気の通しにくさを
示したものが「透湿抵抗」という数値です。
透湿抵抗=材料の厚み/透湿率
本日は、断熱材のを含めた内側とそれ以外の外側との
透湿抵抗比にての検討
現場の気候区分で考えると
透湿抵抗比の目安 内側:外側=2以上:1
現場に仕様は内側から
漆喰 → 石膏ボード → フェノバボード(ここまでが内側)
→ 透湿防水シート → 通気層
→ 大壁工法 → ジョリパット
これらの透湿率や厚みを換算してみますと
内側:外側=11.11:1
で、内部の透湿抵抗が高く、外部が低い結果になり
結露の危険性が低いとなりましたので
今回の断熱改修はこんな工法で行ってみようかと判断します。
このようなことを考えながら日々住まいづくりをしております。
栃木・埼玉の建築家集団
意匠と性能の両立した住まい