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誰とやるかが肝心…

2025.06.03 佐藤 大介

栃木県宇都宮市の設計事務所集団 ハピケン

R7.6.3(火)[雨]

私には、17年の付き合いがある師がいます。
その師は、私が設計事務所を開設した時に知り合った人で
これからの設計事務所は“高気密高断熱”を
やらなくてはいけない!
っと17年前の私に伝えてくれた人です。

よくわからなかった当時の私も
その人とは言語が一致したというか、
言葉が入ってきたのを覚えています。

以前よりその師がよく
『何をやるか』より『誰とやるか』が重要だと言ってます。

その言葉の意味を全ては理解できていませんが、
私なりに “価値観”と“人間性”は重要な要素かと思います。



当事務所の業務は8割を高気密高断熱住宅の設計が占め、
2割を伝統的建造物の保存修理と店舗デザインを行なっており
どれもそれぞれの良さがあり、
他の業務にも活かせる部分があります。

例えば
伝建の業務で学んだ土壁を住宅や店舗に活かしたり、
店舗デザインの意匠を住宅に取り入れたり、
住宅で積み上げた高気密高断熱の知識を
店舗や伝建にも採用したりと、
他の業務に繋げ活用ができ設計の幅を広げてくれます。

建築なので繋がっていて当然かもしれませんが、
世の中、そんな事もなく専門に分かれている事も少なくない…

店舗工事は、他の店舗が営業していない夜間工事に慣れていて
スピードが重視されていたり、
伝統的建築は、一般建築とは違う専門職人がいて、
他の人には出来ないその技術を磨き
より専門になっていく職人さんがいたりします。

昨今の住宅業界も専門性が増していて
省エネ性、耐震性や高気密高断熱化など、
以前は問われなかった多くの要素が求められるようになり、
普段から、高気密高断熱住宅を造っていない大工さんには
中々面倒な一手間、二手間が増えています。
その手間を掛ける意味がわからず、価値観が違うと
質のいい施工にならないのも事実。

また、それに伴う材料も増え、その材料費も増大しており、
普段から住宅をつくらない大工さんは
どんどん住宅から遠のいていくように思います。

『誰とやるか』…
技術の話しになってしまいましたが、
技術も重要ですが、“価値観”と“人間性”っ!も非常に大きい要素で、
価値観が似ていたら最終ゴールも大体似たような方向に進んでいけ、
人間性が同じならそもそも価値観も似てくる???
環境やエネルギー問題に興味があった方が
住まい造りの方法も変わってくる…

“価値観”と“人間性”が似ていた方が相乗効果も生まれ
より早く、より良い質でゴールに近づいて行ける。

先週は、そんな事を感じた出来事が多かった1週間でした。


続きまして現場報告

栃木県の木材で造る宇都宮市の高気密高断熱住宅
house-MTの現場では、断熱材工事が進んでおります。


2階天井断熱材は、今週末グラスウールを吹込み工法にて施工予定。
天井下地の施工が進んでおります。

マグブローライト365㎜吹込み


1階は、壁断熱材が施工され部分的に気密シート張りが進んでおります。
壁断熱の仕様は、高性能グラスウールを105㎜充填し
屋外側にフェノールフォーム断熱材を40㎜付加断熱します。

今回も綺麗にシートが施工されてます。
いつも施工をお願いする事が多い工務店の君島建築㈲
大工チームは基本3チームですが、皆さん施工が丁寧で綺麗。

施工経験を重ねて益々質が上がってます。
まさに住宅専門業者っと言った感じではないでしょうか。

今月中旬に気密測定を予定
結果が楽しみです。


続きまして
今週末に設計契約の伝建地区内店舗工事の物件
(仮称)t-shop-S

訳あって数年休工していた栃木市伝統的建造物群保存地域の特定建物
通りに面した構造材のだけの建物を何とかしたく、
仲間の大工と今期から施工を引き受けた物件。

保存修理工事と同時進行で店舗入居者を募集し、
来年春に保存修理工事が完成→
そのまま希望入居者の御要望に合わせて内装工をを進め、
R8年ゴールデンウィークには開店っ!

そんな思惑予定で今週末契約…!
入居候補のSさん良返お待ちしております。

素敵な飲食店が入居予定
来春GWを楽しみにしてください。

伝統的建造物群保存地域/栃木市嘉右衛門町


意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
https://souemon.net