BLOG
01.
ABOUT US / SYSTEM
02.
CONCEPT
03.
ARCHITECT’S INTRODUCTION
04.
WORKS
BLOG
2025.05.24 佐藤 大介
栃木県宇都宮市の設計事務所集団 ハピケン
R7.5.24[土](曇り)
今週は、結めぐる㈱主催の見学会
『循環を考える 渡邊邸改修Project』に参加させていただきました。
日本におけるオーガニックコットンの先駆者である
(一社)サーキュラコットンファクトリー(CCF)代表理事・渡邊智恵子さんの
自宅マンション改修工事の見学会で
“資源と建築の循環”をテーマに
“できるだけ捨てない”
“使えるものは使う”
“地球と身体に良い物を使ってつくる”
を考えながら繊維廃材をアップサイクルし
建築に循環させる事を行った物件です。
具体的には、
繊維廃材を使った吹込み断熱材…
繊維廃材で作った和紙で壁や床の仕上げ…
繊維廃材と紙廃材から作った繊維ボードでの壁仕上げ…
紙廃材で造ったシーリングスクリーン…
っと発想の転換におどろく品々。
自分の頭が固まっていることに気付かされる発想ばかりでした。
私は“廃材利用”とか“アップサイクル”などの
言葉から連想する建築材料にはあまり良いイメージをもっておらませんでしたが、
渡邊様邸は、凛としたデザイン的に成立した空間に仕上がっており、
これが廃材ですか…っといったものでした。
素材そのものの魅力は勿論ですが、
デザインされた空間が理屈抜きに良かったので
より魅力ある素材に写ったのだと思います。
廃材のアプサイクルとか…
地球の為とか…
未来の子供の為とか…
素敵な事だし、今を生きる我々が当然やらなくてはいけない事ですが、
それだけでは人の心は動かないものだと、
理屈抜きに魅力的な事が当然で、
その魅力的な物に環境配慮や社会問題解決…etc…などの
付加価値がついてより良い!
これからの世の中は今まで以上にそんな時代だなっと!
改めて感じた見学会でした。
今回一番の理屈抜きの魅力…
それは渡邊智恵子さんの生き方そのものだったと感じております。
生き方が物の選択に現れ、空間に溶け込み
その人の纏う空気を造っていたのだと思います。
とても多くの刺激をいただいた最高の時間になりました。
渡邊さんにお会いした第一印象
雑誌から切り抜いたような素敵な女性だと…
本当に世の中にはこんな方がいるんだ〜
そんな事を思いました…
帰り道に検索…
そりゃそうだっ!!!
多くの事を成し遂げていらっしゃるっ!
やっぱりそんな方でした。
このカードが引けた自分…“いいね〜”っと言った感じではないでしょうか。
印象的だった材料
CCF Board[サーキュラーコットンボード]
繊維と紙から出来たリサイクル率90%以上のボード紙
低密度でクッション性、通気性、調湿性、吸音性があり
弱酸性のため防カビ効果のある仕上げ材。
300×900のサイズで厚みが5㎜と2㎜
目地無しで貼ってもよいが、
目地材で表情を変える事もできるようです。
真鍮目地仕上げが素敵でした。
意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
https://souemon.net
意匠と性能の両立した住まい