創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。

大規模リノベーション物件[house-WT-R]の現場では、本気の板塀に引戸が入りました。

桧材+漆喰壁+一文字瓦に銅板の腰葺きの数寄屋門には“満月”をイメージした丸い板のデザインとしました。

外部建具の為、接着剤を使用しての加工では接着面の剥離等、耐久性に問題が起きる為、蒸し“曲げ加工”と言う椅子
の背もたれを加工する時に使う技術で曲げていただきました。

「丸く曲げた部材とぶつかる格子材の接続部分がちょっと手間が掛かるけど、1度やれば2回目からは楽になる」っと!
若きイケメン建具職人がサラっと話してくれた。

“ちょっと”って…
↑いやいや…絶対ちょっとじゃないよね〜

“1回やれば”って…
↑そうなんです。始めての加工を快前向きに挑戦してくれたんです。

すごい職人さんが身近にいる事に感謝しつつ、日々挑戦し向上して行く姿勢に感化されました。

写真3枚目
箕甲(みのこ)と呼ばれる社寺建築や数寄屋建築の屋根に見られる斜めに加工した端の部分。
銅板を綺麗に丸く曲げながら箕甲を葺くのは熟年板金職人さん。綺麗に仕上がりました。
こちらの職人さんは間もなく引退と言っている御年配職人さん。甥っ子さんに技術を伝承中との事で一安心。こんな事ができる職人さんがいなくなるのは大問題。
職人不足…技術の伝承…何とかせねばですね。


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