2のつく日担当、RENGEの工藤です。
10日に1回の出番で私は岡平さんの次なのですが、
岡平さんが2日連続だったから危うく忘れそうでした(^^;
私は普段、住宅を設計することが多いのですが、
そうすると必然的に家族のことを考えさせられる
多くの機会をいただきます。
2世代、3世代の家族が同居するということ。
地域によっては、複数の親族が集まったりする家族がいたり、
その反面、完全に分離した2世帯住宅があったり、
そこには、家族のありかたや
子育ての仕方、
人との繋がり方、
地域との関係
などなど
いろいろなことが混在していて
パッと答えを見つけるのは
どうも難しそうです。
ところで、みなさんの家庭はいかがですか?
どんな距離感で過ごしていますか?
少し前に私が設計させていただいた施主家族は
元々、そんなに大きくないスペースの中で
大家族が上手に生活していました。
それは、昭和の良き時代的な何かほっこりする関係。
だから、新しく設計した家は
そんな家族の距離感に合う空間を意識しました。
子供たちのスペースは、階段1段分をスキップさせ
壁で仕切ることなくそれぞれの居場所を作りました。
また、このスキップのおかげで階段自体の段数が減り
上下階の距離が縮まりました。
住宅は、目的別に仕切った部屋を計画しがちですが、
子供の成長や家族の状況によって使い方はガラッと
変わるかもしれません。
また、家の中の居心地も季節や自分たちの年齢、
趣味嗜好によっても変化するかもしれません。
先の施主家族で言えば、
段々の子供たちのスペースは、
しばらくの間はみんなの勉強スペース
または遊び場です。
そんな姿を見守れる場所が家族の居場所。
みんなの居場所と個々の居場所が
何となくくっついていたり離れていたり。
そんな距離感で生活するのも
楽しいのではないでしょうか。
栃木、埼玉の建築家集団