村上建築設計室です。
あるリノベーション物件(店舗)のエントランスに使われていたアンティークレンガ。
刻印もあり、古美たふぞろいな表情がとてもよい雰囲気となっていました。
「新築か?リフォームか?」
近年は、家づくりを考えるときに、まずはリフォームの可能性を
考える方が増えておられます。イベントでも冒頭の質問をよく相談されます。
また、よく言われる日本の住宅観。
引き渡し時が建物の資産価値がマックス、あとは目減りしていく一方。
という政策的事情もあり、「新築がよい」という考え方が強くありました。
(実際には、地震が多いという実情によるところも大きいのですが)
対して、よく比較されるのが「使い続けることで価値が増す」
というヨーロッパの住文化とのちがいです。
さて、冒頭のアンティークレンガですが、
最近はとても需要が増えているそうです。
ネットで見ると、お値段は新品の2.5倍。
(新品が100円程度。アンティークが270円ほど)
使い続けることで価値が増す。
メンテナンスすることで価値が増す。
工法や材料などにおいて、住む人も、設計者も、工務店も、
そんな視点で選択をしていくことが、大切だな。
先日、工務店の女性の方とお話した時に、
そんな話で盛り上がったのでした。
そして、私たちもご提案しますが、
その最終選択は住む人にあり、また住みこなしていくのも住まい手のご本人です。
作り手も住まい手も、一緒に勉強していく。
そんなパートナーでもありたいと思っています。
村上建築設計室
http://www.murakami-design.com/
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村上建築設計室は毎月第2土曜日です。