みなさんこんにちは。
RENGEの工藤です。
みなさんの中にはもしかしたら、今お住まいの建物をリフォームするか
建て替えるか、迷われている方がいるかもしれません。
つい最近もいろいろ悩まれたのちにリフォームの相談をしていただいた
かたがいらっしゃいました。
内容をシンプルに表現すると「築年数が古くなった建物の改修」ということに
なるわけですが、そこにはひとそれぞれの想いが存在しますから言葉ほど簡単には
決められないことがたくさんあるわけです。
今回の相談でも「使いやすくするために新しくすること」と「想い出のある建物を残すこと」とが
相反し、どうしたら良いのか?というのが主な内容でした。
もちろん、建物の状態にもよりますので、一概には言えませんが、
私の考えとしては、「想い出」はしっかり残してあげたいですね。
それが、職人さんの技術や想いがつまったものなら尚更です。
もし、みなさんが、同じようなお悩みがあるならば、
このような考え方はいかがでしょうか。
「想い出ある場所を丁寧に残し、生活に必要な場所は大胆に変える」
ということ。
例えば、
パッと見た印象は綺麗ですが、床も抜けそうになっている
築およそ40年の建物。
改修は行いましたが、床のみの改修を行い、和のしつらえは
そのまま残しました。
これだけでも、空間の表情は変わります。
しかし、水周りについては、大胆に変更。
各スペースが孤立し、使い勝手が悪かった
水周りスペースは家事動線に配慮して一新。
それと同時に、古き良き空間との対比を際立たせるため
壁を白の珪藻土に統一。新旧のラインをあえて作りました。
こうすることで、新しいものと古いものとが互いに引き立て合い
ながら、無理なく存在できるわけです。
古くなった建物の表面をきれいにしたり、模様替えをすることを
主に「リフォーム」と表現しているように思いますが、
私たちは、今回のような改修を「リノベーション」と表現しています。
リノベーション=再生、刷新
という意味のとおり、建て替えではない方法によって、
古い建物をただ化粧するだけではなく、古き良きものを
残しながら、新しい価値を創り出していくことがこの
「リノベーション」ではないかと思います。
もし、同じようなことでお悩みの方は
相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。
建築設計事務所 RENGE
http://www.casa-lotus.net/
栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン
http://hapi-ken.com