みなさんこんにちは。
RENGEの工藤です。

みなさんの中にはもしかしたら、今お住まいの建物をリフォームするか
建て替えるか、迷われている方がいるかもしれません。

つい最近もいろいろ悩まれたのちにリフォームの相談をしていただいた
かたがいらっしゃいました。

内容をシンプルに表現すると「築年数が古くなった建物の改修」ということに
なるわけですが、そこにはひとそれぞれの想いが存在しますから言葉ほど簡単には
決められないことがたくさんあるわけです。

今回の相談でも「使いやすくするために新しくすること」と「想い出のある建物を残すこと」とが
相反し、どうしたら良いのか?というのが主な内容でした。

もちろん、建物の状態にもよりますので、一概には言えませんが、
私の考えとしては、「想い出」はしっかり残してあげたいですね。
それが、職人さんの技術や想いがつまったものなら尚更です。

もし、みなさんが、同じようなお悩みがあるならば、
このような考え方はいかがでしょうか。

「想い出ある場所を丁寧に残し、生活に必要な場所は大胆に変える」
ということ。

例えば、
 

DSC_0151-2
パッと見た印象は綺麗ですが、床も抜けそうになっている
築およそ40年の建物。

IMG_8395
改修は行いましたが、床のみの改修を行い、和のしつらえは
そのまま残しました。
これだけでも、空間の表情は変わります。
 

しかし、水周りについては、大胆に変更。

DSC_0094-2
各スペースが孤立し、使い勝手が悪かった
水周りスペースは家事動線に配慮して一新。

IMG_8394
それと同時に、古き良き空間との対比を際立たせるため
壁を白の珪藻土に統一。新旧のラインをあえて作りました。

こうすることで、新しいものと古いものとが互いに引き立て合い
ながら、無理なく存在できるわけです。

古くなった建物の表面をきれいにしたり、模様替えをすることを
主に「リフォーム」と表現しているように思いますが、
私たちは、今回のような改修を「リノベーション」と表現しています。

リノベーション=再生、刷新

という意味のとおり、建て替えではない方法によって、
古い建物をただ化粧するだけではなく、古き良きものを
残しながら、新しい価値を創り出していくことがこの
「リノベーション」ではないかと思います。

もし、同じようなことでお悩みの方は
相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。

建築設計事務所 RENGE
http://www.casa-lotus.net/

栃木・埼玉の建築家集団 ハピケン
http://hapi-ken.com