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風景が間取りを決めた。

2026.06.29 佐藤 大介

栃木県宇都宮市の設計事務所集団 ハピケン

2026.06.29


|想い|

家づくりを考えるとき、
多くの場合は間取りから考え始めるのかもしれません。

何LDKにするのか…
収納をどこに設けるのか…
家事動線はどうするのか…
もちろん、それらは大切なことです。

しかし、house-CT2では間取りより先に見ていたものがあります。

それは、この土地に広がる風景でした。

敷地の東側には、滑走路に向かって大きく空が開けています。
朝になると東の空から光が差し込み、
遠くまで視線が抜けていく。
そして時折、ヘリコプターが飛んでいく。

この土地は、施主様が以前から思い描いていた
「ヘリコプターを眺めながら暮らしたい」
という想いから出会った場所でもあります。

その風景をどう暮らしの中へ取り込むかを考えました。
その結果として生まれたのが、
2階リビングと東面の大開口です。

空の広がりや季節の移ろいを
日常の中で感じられる住まいを目指しました。
この住宅の間取りは机の上で生まれたのではなく、
この土地にある風景から導き出されたものです。


|性能|


house-CT2では性能面にも配慮しています。

G2仕様の高断熱性能。
実測C値0.2の高気密性能。

大きな窓を設けながらも、
一年を通して快適に暮らせる環境を実現しています。

しかし私は、
住宅の価値は性能だけではないと考えています。

どんな景色を眺めたいのか…
どんな時間を過ごしたいのか…
何を大切にしながら暮らしたいのか…

その答えは、人それぞれです。


|好き|

house-CT2では、
ヘリコプターを眺める風景だけでなく、
好きな車やバイクと過ごす時間も大切にしています。

1階には車2台分のガレージとバイクスペースを設けました。

愛車を手入れする時間…
眺めながら過ごす時間…

そんな何気ない日常も、
この住宅を形づくる大切な要素のひとつです。

誰かの価値観や流行に合わせるのではなく、
自分たちの「好き」を大切にすること。
それが、暮らしを豊かにしてくれるのだと思います。


|焼杉|

外壁には焼杉を採用しています。


焼杉を選んだ理由は、
単に黒い外観をつくるためではありません。

焼杉の黒は塗装の色ではなく、
木そのものがつくり出した炭化層の色です。

この炭化層は木材を保護し、
耐候性や防腐性の向上にも寄与するとされています。

そして何より、
焼杉は時間とともに表情を変えながら、
その土地へ静かに馴染んでいきます。

建物は完成した瞬間が最も美しいのではなく、
10年後、20年後と風景の一部になっていくものだと考えます。

設計を通して、地域を変えようとは思っていません。
まずは一人ひとりの暮らしが豊かになること。

好きな景色を眺めること…
好きな車を磨くこと…
好きなバイクと過ごすこと…
そんな時間を大切にできる住まいをつくること。

その積み重ねが、
結果として街の風景を豊かにしていくのだと思います。

誰かの「好き」が大切にされる街は、
きっと豊かな街になる。
そして、
そうした豊かな暮らしが積み重なった先に、
地域の価値も育まれていくのではないでしょうか。

住宅を一つ設計することは、
単に建物をつくることではなく、
その土地に新しい風景を重ねていくことだと考えています。

house-CT2は、そんな想いから生まれた住宅です。


house-CT2 完成見学会

施主様のご厚意により、
完成見学会を開催いたします。

写真だけでは伝わりにくい、
東の空へ開いた大開口からの風景…
硝子を通して届く光…
焼杉の質感…
そして、好きなものと暮らすためのガレージ空間。

ぜひ現地でご体感ください。

日時|7月4日(土)・5日(日)
場所|栃木県宇都宮市
※完全予約制
創右衛門一級建築士事務所ホームページよりお願いいたします。
https://souemon.net