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マンションリノベ

2026.07.17 村上 有紀

少し前、宇賀神さんのブログで、新築マンション事情をご紹介いただいていましたが、
昨今の建築費高騰に伴い、中古マンション市場も活況です。

間仕切や内装をすべて解体撤去し、いわゆるフルスケルトンリフォームで、
自分たちの家族構成や暮らしに合うプランにし、好みに合う材料で仕上げていく。
ライフスタイルをご提案するリノベーションも増えています。

昨年は、築古(40~50年)のマンションリノベーションの仕事がいくつか続いたのですが、
リフォーム前は似たような間取りで、2LDK,3LDKとよばれるLDK+個室の間取り。
現地調査にいくと、既視感を覚えるような同じようなプランに驚きます。

ご要望の多くは、個室を減らしたり、個室化された空間を広くオープンにしたりと
伸びやかな暮らし方のご提案が多いです。

つい先日は、こんなやりとりを…

LDKを広くしたプランへの変更にあたり、リビングとダイニングとの間を可動間仕切で仕切れるように…
というご要望で、吊鴨居と3枚の引き戸を閉じられるようにしています。費用もそこそこ大きくなることから、
「この間仕切りはどのくらい閉じることが想定できるか?」という話題になりました。

もちろん、独立したお子さんの家族が遊びに来た時に、仕切って寝れるようにする、
という意図もあるのですが、お施主さんからこんなコメントが。

「将来、売却も考えたときに”3LDK”にできるでしょう」

そんな視点もあるのか~と思って、大手の仲介サイトを見てみると、
検索条件での「間取り」の選択肢がまさに「nLDK」(nは個室の数)なのですね。

ちなみに、東京の物件では、2LDKが 2,761件 に対し、 3LDKは 1,251件で約半数です。
そう思うと、なんとなく先のお施主さんの言葉にもなるほど、と思ってしまったのでした。 

ただ、私たちは、nLDKで表現されない住まいや住まい方、その家ならではの風景を作っています。
世の中の数字で表れない暮らしかたちが、そのひとらしさ。心にとめて設計したいと思います。

村上有紀(ひらく設計舎)