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2026.06.02 佐藤 大介
2026.6.2
栃木県宇都宮市の設計事務所集団 ハピケン

初めてこの敷地を訪れたのは、
5年前…既存建物の解体前でした。
住宅街の一角にありながら、
その場所には少し不思議な空気が流れていました。
敷地の隣は自衛隊の滑走路。
ヘリコプターが離着陸し、
その向こうには遠くまで抜ける青い空が広がっています。
周囲は見慣れた住宅地なのに、
自衛隊側だけはまるで別世界。
その風景がとても印象的でした…
この土地の魅力は、
住宅街の中ではなかなか得られない空の広がりでした。
しかし同時に、大きな課題もありました。
ひとつは騒音です。
ヘリコプターが好きな方でも、
機体によっては会話が難しくなるほどの爆音になります。
そこでhouse-CT2では、
外とのつながりを大切にしながらも
快適な室内環境を確保するため、
遮音システムを導入することにしました。
もうひとつの課題は敷地条件です。
南側には隣家が近接しており、
一般的な住宅のように「南だから大きな窓をつくる」という考え方では
良好な環境は得られませんでした。
窓を開けても視線が気になり、
見える景色も決して豊かではありません。

設計を進める中で考えたのは、
窓にはそれぞれ役割があるということです。
景色を切り取る窓…
光を取り込む窓…
風を通す窓…
窓はただ南側につくれば良いものではありません。
敷地を読み解き、その土地に合った答えを見つけることが大切だと考えています。
house-CT2では、
空へと開かれた東側の環境を活かしながら、
光と風を住まいの奥まで届ける計画としました。

必要な場所は開き、不要な場所は閉じる。
その積み重ねによって、この住まいの形が生まれています。
朝、東の空から光が差し込み、
キッチンに立つと空間の広がりを感じる…
寝室にはやわらかな光と陰影が映り込み、
時間の移ろいを感じることができます…
house-CT2は、
敷地の条件に逆らうのではなく、
その土地が持つ個性を読み取りながら設計した住まいです。
このたび、お施主様のご厚意により完成見学会を開催いたします。
図面や写真だけでは伝わらない光の入り方や空とのつながり、
そして静けさをぜひ現地で体感していただければ幸いです。
【house-CT2 完成見学会】
日時:6月27日(土)・28日(日)
時間:土曜 9:30~17:30 / 日曜10:00〜19:00
場所:栃木県宇都宮市
※完全予約制〈一般の方のみとさせていただきます〉
ご予約・お問い合わせはホームページまたは下記よりお願いいたします。

意匠と性能の両立した住まい