BLOG

バルコニー(ベランダ)を考える

2026.05.11 溝口 泰史

佐野のみぞぐち建築設計事務所の溝口です。

バルコニーは何のためにつくるのでしょうか?

よくあるのが洗濯物を干すための場所として設置する要望です。
ただ、最近の風潮として1階の洗濯機がある所のすぐ外で干したり、家族の花粉症の影響から室内干しの需要が増えています。
そうするとバルコニーの必要性は何でしょうか?
何も考えず「今まであるのが普通だから設置する」ではもったいない気がします。

よくよく考えるとバルコニーはデメリットが多いです。(もちろんメリットも多いです。)

1.掃除などのメンテナンスが大変。
2.防水層のやり替えが必要。
3.コストがかかる。


「1」に関して。
自宅でも体験していますがバルコニーの床面はかなり汚れます。
屋外ですので雨は当たりますし、砂埃も積もります。排水口には枯葉なども溜まります。それらを定期的に処理するのは大変です。
自宅は1階のリビングに光を落とす装置としてバルコニーを設置しました。広さはわずか3帖。それでも掃除はかなり大変で季節毎(1年に4回)にやれば良い方です。
掃除をしながら思うのは「バルコニーが無くても上手く1階に光が落とせる設計ができたらな…」と言うことです。

「2」に関して。
バルコニーの床の仕上げ材(FRP防水、シート防水など)は永久的に持つものではありません。屋外故に紫外線に晒されますし、どうしても痛む部分です。
放置していると水漏れの原因となり、万が一水漏れを起こすと室内を汚したり、構造体を腐らせてしまいます。そうならないためにも日々のメンテナンスや、10年程度でのやり替えが必要になります。

「3」に関して。
防水層自体の金額はそれほどでもありませんが、それに伴い下地を作るなど表に出ない部分での費用が嵩みます。
また「2」の防水層のやり変えでも費用がかかってきます。

もちろん、2階にリビングがあり2階が生活の主になるとバルコニーを活用することは多くなる印象がありますので、設置するのは良いと思います。

いずれにしても「なぜ必要なのか?」をよく考えることが重要ですね。

溝口泰史/みぞぐち建築設計事務所

栃木県の設計事務所集団/ハピケン