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2024.08.18 佐藤 大介
創右衛門一級建築士事務所の佐藤大介です。
R6.8.18(日)[晴れ]
朝日で目が覚める…
“朝日で…” なんて、素敵な言葉と思うがそれも時と場合による。というのも今朝は7時過ぎ…いやいや出来ることなら8時過ぎまで寝ていたかったのですが起きたのは5時。
我が家は、北入りの南北に長い敷地で、他の部屋との関係や導線から2階の南面が寝室にベストで採光も良いことから位置を決定した訳ですが、南面に設けたW700×H700の窓から朝日が差し込み日の出とともに明るくなります。…計画通りそれでいいのです!“朝日で目覚め一日をスタートさせる” “遮りたい時はハニカムサーモスクリーンや木製ブラインドなどの付属遮蔽品で調整する”そんな予定でプランニングしたから完璧な計画通りの寝室です。
昨年までは…
と言うのも昨年より猫を飼った事で予定した寝室環境に変更がありました。就寝時枕元にある腰窓が猫のお気に入りの場所となり、ロールスクリーンを下ろしておくとガジガジにされるので猫の分、20㎝程をロールスクリーンを上げて生活する事になりました。そこから素敵な朝日がほぼ毎朝差し込み私の目覚めを促してくれます。平日などは最高ですが、寝ていたい時などは困ったものでもう少し寝かせてくれ…っと思うのです。早寝早起きは効率も上がり良いことなので休日もその生活に…っと思いながら、この後amazonでアイマスクを買ってみようと考えております。
猫は家庭内の変化で自分達でコントロール出来たことですが、長い間にはコントロールが難しい他人事や周囲の変化、予想だにしない気候変動もあるかもしれません。ある程度一般的で平凡な事でしたら予想できますが、何十年もの間いつもいつも思い通りにはいかず、良し悪しも大小も含め何かしらの変化をしていくものですから、変化に対応でき調整できるようにしておきたい、そんなことを思います。
我が家はコントロールできたはずの“猫”の問題なので…説得力の無い話しです。
部屋として寝室に最も求められることは“ぐっすり寝れる”ことではないでしょうか。周辺環境にもより一概には言えませんが、高気密高断熱の住まいにおける寝室の窓は“風通し”だけ考慮してあれば、まずは良いように思います。
【硝子の表面温度を実測】
窓と言えば、日射遮蔽がされているか否かで何℃くらいの差がでるのか硝子の表面温度を実測してました。実測対象は日射遮蔽の有無、トリプル硝子とペア硝子の室内側表面温度を計測。
R6.8.17/9:45頃/外気温32℃
我が家の東側と南東側に設置した硝子は、付属遮蔽部材が無いとこの時期10:00頃まで直射日射が当たります。
硝子仕様は以下同条件
・low-E硝子[単層]
・ガス入り
・樹脂スペーサー
表面温度の実測結果
硝子①:遮蔽無しトリプル硝子 = 42.2℃
硝子②:遮蔽有りトリプル硝子 = 31.9℃
硝子③:遮蔽無しペア硝子 = 44.5℃
硝子④:遮蔽有りペア硝子 = 33.2℃
①と②の温度差 = 10.3℃
↑↑↑遮蔽有無でトリプル硝子の温度差
①と③温度差 = 2.3℃
↑↑↑遮蔽無しのトリプル硝子とペア硝子の温度差
③と④温度差 = 11.3℃
↑↑↑遮蔽の有無でペア硝子の温度差
やはり日射遮蔽の有無は覿面に差が出ました。結果からも夏の日射遮蔽が重要な事がわかりますが、トリプル硝子とペア硝子の温度差も2.3℃と中々の差が出ます。数年前までは、冬の南面日射取得を考慮し南面ペアガラスという選択もしましたが、昨今の気温上昇を考えると高気密高断熱の住まいにおいては夏の日射遮蔽の方が重要ですね。落葉樹などの植栽工事やカーテン、葦簀などの付属遮蔽物でも対応は可能ですが、新築時であれば躯体性能の向上ということで全面トリプル硝子の選択は必須ではないかと改めて感じました。
トリプル硝子を選択した費用対効果は差額以上です。是非トリプル硝子という選択をしてください。
既存ペア硝子を真空トリプル硝子へ交換することも可能で、今年であれば補助金もありますので御興味ありましたら是非御相談ください。
意匠と性能の両立した住まい
創右衛門一級建築士事務所
https://souemon.net
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